ガゼボはタカショーのロイヤルガゼボハウス、アルミと樹脂でできています。手入れをしながら風合いを楽しむタイプの庭では木製の、例えばオスモのガゼボをおすすめしますが、今回はメンテナンスフリーをご希望だったのでこれにしました。部材はエバーアートウッド(アルミ材のプリント仕上)の基本構造とプロラフィード(樹脂)のラティス。現物を見るまでほんの少しだけ「もし人工的な感じだったら・・・」という不安がありましたが、さすがはタカショー製品、細部までこだわったハイセンスな出来で安心しました。

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 こんな風に居場所を立体的に構成すると、庭空間に意味が出て広くなったような、濃くなったような感じがします。別注で柱をグリーンにしたのも正解でした。

  庭の外周の目隠しも手入れがいらないということでタカショーのエバーアートウッドを選択。板の隙間が25ミリの製品を使いました。出来上がってから奥様から「もう少し強く目隠しがしたい」というご要望、苦肉の策で裏側から白で半透明のポリカーボネート板を張り付けました。これが怪我の功名でして、目隠し感は高くなりつつ庭全体が明るく柔らかい感じになりました。今後も使いたい方法です。

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 今回はお客さまのご希望もあって、アルミや樹脂の製品を多様しました。そのせいでしょうか、左奥の建仁寺垣(樹脂製品)がわりと違和感無く馴染んで見えます。

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 『隣り合う和と洋で製品の形も色も違っていて、それでも、樹脂なら樹脂で質感を統一するとそれなりの“馴染む”感じが出せる』という発見です。

 こういうことを発見(実感)したとき、内心小躍りしてよろこんでいます。ニュートンになったような気分。クレイジー・ケン・バンドの横山剣さんは、いかすフレーズやメロディーが浮かぶとすぐさま自宅に電話をかけて留守電に録音するそうです。そして「やったー!オレって天才!イイネ!イイネ!イ~~~ネ!」そんな感じだそうです。似てます。そうそう、そんな感じ。これでまたひとつ設計の引き出しが増えました。


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