ウッドデッキとテラスをつなぐ通路のまわりがガーデニングスペースです。通路のレンガはメープルレンガ、途中の立水栓は同じレンガとまくら木でつくりました。



ウッドデッキの反対側は家庭菜園。円形の花壇とトレリスだけうちで施工して、あとはご家族でつくられました。さっそくキャベツが一個、美味しそうに、順調に育っています。


世界で見つけた自然浴生活とスローライフ
風と光と、陽気な気質。人生を楽しむ屋上の食卓/イタリア・フレンツェ
スローフードの生まれたこの国だから・・・
イタリア人気質を表す3つの言葉があるといわれています。マンジョーレ(食べる)、カンターレ(歌う)、アモーレ(愛する)。どの言葉が最初にくるかは人それぞれ。パスタ、カンツォーネ、そして「ロミオとジュリエット」・・・なるほど、イタリア人を的確に表している言葉といえそうです。
なかでも「食べる」ことにこだわるイタリア人が起こした世界的なムーブメントがあります。それが、スローフードでした。
1980年代半ば、世界中を覆い尽くす勢いだったアメリカ文化の象徴ともいうべきファーストフード。そのファーストフードに敢然と立ち向かったのはフランスの農民でしたが、それに熱く応えたのはイタリアの小さな町で誕生したアルチゴーラ(スローフード協会の前身)の会員たちでした。現在、スローフード協会の国際本部はイタリア、ピエモンテ州のブラという小さな町にあります。そう、アルチゴーラの本部があった町です。
スローフードのコンセプトは、「食べる喜びを人々の権利として求めること」、「味の画一化や食べ物の同質化に反対して伝統を守ること」(『スローフード・バイブル』より)などですが、このスローフード運動こそが、食にとどまらず生活全般を見直す、「スローライフ」への大きなきっかけとなりました。
美味しいものを、もっと美味しく食べるのがイタリア流
ともあれ、イタリア人が食べることに妥協しないことは確かなようです。
イタリアというと一年中陽射しが溢れているようなイメージを持ってしまいます。しかし、中部に位置するトスカーナ州は、日本と同じようにはっきりした四季があります。絵はがきのように美しい、と表現されるトスカーナの田園は、豊かな食材を提供してくれるのです。
赤い屋根が続くトスカーナの州都、フィレンツェ。メディチ家を擁したこの街は、教会、美術館、宮殿・・・世界的な文化遺産の宝庫としても知られています。
しかし、庶民が暮らすフィレンツェの下町は、にぎやかに軒先が重なり合っています。そんな一角に、花々で埋め尽くされたような小さな屋上がありました。その屋上にしつらえたテーブルからは、美しいフィレンツェの街並が見渡せます。
食事どきともなれば、この街並を見下ろしながらワインを飲み、ジッリ(百合の花)と呼ばれるフィレンツェ名物のパスタを頬張り、陽気におしゃべりを楽しむのでしょう。それこそが、人生のすべてであるように・・・。
開放的な屋上テラスだからこその楽しみ方をフィレンツェっ子は知っているようです。



ウッドデッキの反対側は家庭菜園。円形の花壇とトレリスだけうちで施工して、あとはご家族でつくられました。さっそくキャベツが一個、美味しそうに、順調に育っています。


ー 以下『自然浴ブック』より抜粋 ー
世界で見つけた自然浴生活とスローライフ
風と光と、陽気な気質。人生を楽しむ屋上の食卓/イタリア・フレンツェ
スローフードの生まれたこの国だから・・・
イタリア人気質を表す3つの言葉があるといわれています。マンジョーレ(食べる)、カンターレ(歌う)、アモーレ(愛する)。どの言葉が最初にくるかは人それぞれ。パスタ、カンツォーネ、そして「ロミオとジュリエット」・・・なるほど、イタリア人を的確に表している言葉といえそうです。
なかでも「食べる」ことにこだわるイタリア人が起こした世界的なムーブメントがあります。それが、スローフードでした。
1980年代半ば、世界中を覆い尽くす勢いだったアメリカ文化の象徴ともいうべきファーストフード。そのファーストフードに敢然と立ち向かったのはフランスの農民でしたが、それに熱く応えたのはイタリアの小さな町で誕生したアルチゴーラ(スローフード協会の前身)の会員たちでした。現在、スローフード協会の国際本部はイタリア、ピエモンテ州のブラという小さな町にあります。そう、アルチゴーラの本部があった町です。
スローフードのコンセプトは、「食べる喜びを人々の権利として求めること」、「味の画一化や食べ物の同質化に反対して伝統を守ること」(『スローフード・バイブル』より)などですが、このスローフード運動こそが、食にとどまらず生活全般を見直す、「スローライフ」への大きなきっかけとなりました。
美味しいものを、もっと美味しく食べるのがイタリア流
ともあれ、イタリア人が食べることに妥協しないことは確かなようです。
イタリアというと一年中陽射しが溢れているようなイメージを持ってしまいます。しかし、中部に位置するトスカーナ州は、日本と同じようにはっきりした四季があります。絵はがきのように美しい、と表現されるトスカーナの田園は、豊かな食材を提供してくれるのです。
赤い屋根が続くトスカーナの州都、フィレンツェ。メディチ家を擁したこの街は、教会、美術館、宮殿・・・世界的な文化遺産の宝庫としても知られています。
しかし、庶民が暮らすフィレンツェの下町は、にぎやかに軒先が重なり合っています。そんな一角に、花々で埋め尽くされたような小さな屋上がありました。その屋上にしつらえたテーブルからは、美しいフィレンツェの街並が見渡せます。
食事どきともなれば、この街並を見下ろしながらワインを飲み、ジッリ(百合の花)と呼ばれるフィレンツェ名物のパスタを頬張り、陽気におしゃべりを楽しむのでしょう。それこそが、人生のすべてであるように・・・。
開放的な屋上テラスだからこその楽しみ方をフィレンツェっ子は知っているようです。
ー 以上 ー