もともと芝生の庭だったが、いつのまにか雑草だらけになってしまって手入れの意欲が湧かない。そういう庭を再整備する方法は2通りです。ひとつは芝生を表土もろともはぎ取って処分し、土壌改良から始めて再度芝生を張る。もうひとつは芝生の庭ではない、全く違った楽しみ方をイメージする、ということです。

 芝生以外の庭をイメージするときの基本をお教えします。これはほんとに基本中の基本で、日々設計しながら、一日に何度も考えることなのです。それは“導線とゾーニング”。庭で実現したいシーンをイメージしながら、具体的にどこをどう歩いて、どこで腰掛け、どこからどんなふうにホースを引っぱってきて水やりをするのか、そういうことの計画です。
 それをまとめるためのプロセス、誰でもできる簡単な手順はこうです。まず過ごす場所(テラス・デッキなど)の位置と広さを確定します。次に通路をどうとるかを考えます。これで庭の骨格が出来上がりです。あとはそこで過ごすために必要な目隠しやパーゴラをイメージし、残った場所(土の部分)の利用法や植栽計画を立てるという順番、これでリフォームプランが出来上がっていきます。

 さらにシンプルに考えるとしたら、“歩く場所と過ごす場所を確保して、残った場所を植栽スペースにする”ということ。「庭をどうしようかなあ~」と夢想しながら楽しいティータイムを過ごしていらっしゃる方にはいささか乱暴に聞こえるかもしれませんけど、このシンプルな基本の設定が明確でなかったり、広さや位置や動き方に不具合があるままでは、その後のあらゆる思考と努力が台無しになってしまうことだってあるのです。おせっかいながらこのチェック、私が引き受けます。そういうの考えてる人と話をしたり、いっしょにイメージすることの楽しみは、神様が私に与えて下さった数少ない楽しみのひとつなのです。主よ・・・アーメン(うちは確か浄土宗だったかな?で、私は空海ファンで、まあいいか)。ですからいつでもお気軽にお声がけ下さい。

 今回の大澤邸もまったくそのセオリー通りに設計していった庭です。そうやって出来上がったテラスと通路をご覧下さい。

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 テラス外周のウッドチップ部分はこれから徐々にハーブを植えていただいて、一年後には
ハーブに囲まれてハーブティーを楽しむ場所になる、そんなイメージです。


 花冷えも一段落して、今日はほんわか暖かい朝です。さっ、今日は一日設計に集中です!


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 走る走る走る