長島邸の庭、奥の土の部分はガーデニングスペースになりました。背景にウッドパネル、中央に照明、あとはぐるっと歩けるようにレンガ通路というシンプルな構成です。“やや和風な感じに”というご要望でしたので、モダン和風な坪庭風にまとめました。
ご夫婦共にお仕事が忙しいようで、なかなか庭でしゃがむ時間もないようですけど、数年したら通路以外の場所はすべて草花が茂って、このレンガ通路の円形が意識に入らなくなることでしょう。私が図形を描いておいて、お客さまが庭を楽しんでいるうちにその形が見えなくなる。形が消えて意味だけが残る、そのときが庭の完成なのです。・・・むずかしいでしょうかこれ。ピンとこなかった方は2、3度読み返してみて下さい。日々設計しながらけっこうこのことを考えているのです。で、それをお客さまに話したり話さなかったりですけど、こんな乗りの長い仕掛けというか願いというか、家族と一緒に成長していくファミリーガーデンの設計は、庭にこの手の思いをいっぱい詰め込んでいく作業なのです。
![06af45a0.jpg](https://livedoor.blogimg.jp/graceland001/imgs/0/6/06af45a0.jpg)
![80ac1e11.jpg](https://livedoor.blogimg.jp/graceland001/imgs/8/0/80ac1e11.jpg)
![ed5df603.jpg](https://livedoor.blogimg.jp/graceland001/imgs/e/d/ed5df603.jpg)
![bb7d314d.jpg](https://livedoor.blogimg.jp/graceland001/imgs/b/b/bb7d314d.jpg)
![ec135bc6.jpg](https://livedoor.blogimg.jp/graceland001/imgs/e/c/ec135bc6.jpg)
さあぁてと、昨日は弱音を吐いてパスしてしまいましたが、今日はすっかり元気いっぱいですので話の続きといきましょう。
新婚さんや育児真っ最中の若いご夫婦へのアドバイスです。アドバイスなんて何だかえらそうですけど、私ももう四捨五入で50歳ですから、こういうこと言ってもいいのかなあなんて思っているしだいです。とは言っても私はテレフォン人生相談の加藤諦三でもマドモアゼル愛でもなくただの庭屋なので、庭の話をベースにしてお話ししようと思います。
庭なんて無ければ無いで何ともありません。庭が無くて不幸になった人もいいません。そういうものです。少し乱暴ですけど、夫婦もそうです。結婚なんてしなけりゃしないで何ともありません。結婚イコール幸福などという単純なものでないことは、結婚生活が長ければ長いほど身にしみることです。事実、けっこう仲がいい方だと思っている我が家であっても、私のストレスの大半は妻が原因なのです。我々の目標はジョンとヨーコ、そんな高い理想(妄想かな)を掲げているだけに、いったん喧嘩を始めると強烈です。お互いに譲らずに論争(途中からは小学生レベルのののしりあいですね)が続いて、ふたりともフラフラになって倒れる寸前まで消耗します。白状すれば「こんなやつ早く死んでくれないかなあ」と今までに3回思いました。多分ヤツも同じようなもんでしょう。そんなとき思います。あぁいやだいやだ、こいつと結婚しなかったらこんな思いしなくてすんだのに。でも内心、そうじゃないことも知っています。たぶん誰を連れ合いにしても同じことなのです。うちの親も妻の親も、よその夫婦もみんな同じで、何度かはそういううんざりするような夫婦喧嘩を経験しているようですし。つまり、やっぱりそうなんですよ。“結婚イコール幸福”では絶対にないのです。
話を庭に戻しますが、無くても何ともない庭をどうしてみなさん欲しがるのか、何で自動車を買うほどのお金を賭けてウッドデッキやテラスを仕立てるのか、答えはシンプル、幸せになりたいからです。でも庭をつくればイコール幸せになれるというものではありません。デザインして工事を完成させるまでは我々グレースランドにお任せ頂ければ問題なしですけど、肝心なのはその後です。土づくりを心掛け、花がらを摘み、肥料や消毒も必要です。種や苗を買ってきて育てなければ花も咲かないし、収穫もできません。ウッドデッキはペンキ塗り、屋外炉は炭をおこして、実際にバーベキューしなければ何にも楽しくありません。芝生の庭はもっと大変で、夏は毎週芝刈り、そして雑草取りは一年中です。みなさんこういう手間仕事を平気でこなしたうえで笑顔で庭のある生活を楽しんでいるのです。花が咲いて、人が集って、四季折々その楽しさを満喫しているから、メンテナンスも笑顔でこなせるということなんだと思います。これなんですよ、言いたかったこと。子育ての楽しさや感動よりも義務感や責任感だけで育児をしていませんか?ただ義務感だけで毎日花がら摘みをやっていたら苦痛になってしまいます。手入れもせずに雑草だらけになった夫婦関係を嘆いていませんか? まずは雑草を抜くこと、いや、雑草を抜いてもすぐにまた生えてきますから、それよりももう一歩進んで、どんな庭にしたら楽しいのかをイメージしてみましょう。どういう庭が欲しいのか、どんな夫婦になりたいのか、そいうことです。ckbの横山剣さんも言っています「世の中おもしろくないことだらけだけど、文句ばっかり言ってないで、心にエフェクトかけて自分でおもしろくしてみようよ」
てなわけで、明日もこの路線でいきます。
ご夫婦共にお仕事が忙しいようで、なかなか庭でしゃがむ時間もないようですけど、数年したら通路以外の場所はすべて草花が茂って、このレンガ通路の円形が意識に入らなくなることでしょう。私が図形を描いておいて、お客さまが庭を楽しんでいるうちにその形が見えなくなる。形が消えて意味だけが残る、そのときが庭の完成なのです。・・・むずかしいでしょうかこれ。ピンとこなかった方は2、3度読み返してみて下さい。日々設計しながらけっこうこのことを考えているのです。で、それをお客さまに話したり話さなかったりですけど、こんな乗りの長い仕掛けというか願いというか、家族と一緒に成長していくファミリーガーデンの設計は、庭にこの手の思いをいっぱい詰め込んでいく作業なのです。
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さあぁてと、昨日は弱音を吐いてパスしてしまいましたが、今日はすっかり元気いっぱいですので話の続きといきましょう。
新婚さんや育児真っ最中の若いご夫婦へのアドバイスです。アドバイスなんて何だかえらそうですけど、私ももう四捨五入で50歳ですから、こういうこと言ってもいいのかなあなんて思っているしだいです。とは言っても私はテレフォン人生相談の加藤諦三でもマドモアゼル愛でもなくただの庭屋なので、庭の話をベースにしてお話ししようと思います。
庭なんて無ければ無いで何ともありません。庭が無くて不幸になった人もいいません。そういうものです。少し乱暴ですけど、夫婦もそうです。結婚なんてしなけりゃしないで何ともありません。結婚イコール幸福などという単純なものでないことは、結婚生活が長ければ長いほど身にしみることです。事実、けっこう仲がいい方だと思っている我が家であっても、私のストレスの大半は妻が原因なのです。我々の目標はジョンとヨーコ、そんな高い理想(妄想かな)を掲げているだけに、いったん喧嘩を始めると強烈です。お互いに譲らずに論争(途中からは小学生レベルのののしりあいですね)が続いて、ふたりともフラフラになって倒れる寸前まで消耗します。白状すれば「こんなやつ早く死んでくれないかなあ」と今までに3回思いました。多分ヤツも同じようなもんでしょう。そんなとき思います。あぁいやだいやだ、こいつと結婚しなかったらこんな思いしなくてすんだのに。でも内心、そうじゃないことも知っています。たぶん誰を連れ合いにしても同じことなのです。うちの親も妻の親も、よその夫婦もみんな同じで、何度かはそういううんざりするような夫婦喧嘩を経験しているようですし。つまり、やっぱりそうなんですよ。“結婚イコール幸福”では絶対にないのです。
話を庭に戻しますが、無くても何ともない庭をどうしてみなさん欲しがるのか、何で自動車を買うほどのお金を賭けてウッドデッキやテラスを仕立てるのか、答えはシンプル、幸せになりたいからです。でも庭をつくればイコール幸せになれるというものではありません。デザインして工事を完成させるまでは我々グレースランドにお任せ頂ければ問題なしですけど、肝心なのはその後です。土づくりを心掛け、花がらを摘み、肥料や消毒も必要です。種や苗を買ってきて育てなければ花も咲かないし、収穫もできません。ウッドデッキはペンキ塗り、屋外炉は炭をおこして、実際にバーベキューしなければ何にも楽しくありません。芝生の庭はもっと大変で、夏は毎週芝刈り、そして雑草取りは一年中です。みなさんこういう手間仕事を平気でこなしたうえで笑顔で庭のある生活を楽しんでいるのです。花が咲いて、人が集って、四季折々その楽しさを満喫しているから、メンテナンスも笑顔でこなせるということなんだと思います。これなんですよ、言いたかったこと。子育ての楽しさや感動よりも義務感や責任感だけで育児をしていませんか?ただ義務感だけで毎日花がら摘みをやっていたら苦痛になってしまいます。手入れもせずに雑草だらけになった夫婦関係を嘆いていませんか? まずは雑草を抜くこと、いや、雑草を抜いてもすぐにまた生えてきますから、それよりももう一歩進んで、どんな庭にしたら楽しいのかをイメージしてみましょう。どういう庭が欲しいのか、どんな夫婦になりたいのか、そいうことです。ckbの横山剣さんも言っています「世の中おもしろくないことだらけだけど、文句ばっかり言ってないで、心にエフェクトかけて自分でおもしろくしてみようよ」
てなわけで、明日もこの路線でいきます。
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