意外に思うかもしれませんが、真夏というのは花が少なくて、園芸店では仕入れに苦労する時期なのです。
 最近の夏の一番人気はこれ、コリウス です。

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 北井さんちもご覧のように、何種類ものコリウスが庭を彩っていました。
 奥様がブルー系の花が好きで、春は庭全体がブルーからホワイトのグラデーションがかかったようになるのですが、それも梅雨まで。夏はコリウスが主役です。
 それにしてもこの種類の多さ、ご夫婦そろって凝り性のようです。凝り性ということは欲求が強い、生命力が強いということでして、健康な証拠。ファインダーを覗いているだけでそのパワーが自分に充電されていくようでした。

 個人邸でも観光寺の庭でも、そこからエネルギーが放出されている場合と、そうでなくてただ造形があるだけの場合がありまして、そのことを庭が死んでいるとか活きているとか、そういう言い方をします。数年前に鎌倉の明月院の方丈庭園を観て「死んでるなあ」とがっかりしたことがありました。つくり手のデザイン遊びや落書きみたいな庭で「これじゃ最初から死んでるよ」と感じたり、またふだん、死んでいる庭に活力を与えることが主題となるプランニングも多いので、この庭の活き死にには敏感になっています。
 ではどういう庭が活きている庭なのかといえば、人が居る庭 です。手入れの善し悪しと関係なく、人の思いが込められていたり、人が楽しんだ時間がこびり付いているような庭が活きている庭なのです。そうでない庭からは何も感じない。それどころか住んでいる人にとってやっかいな場所、無い方がいい場所になっていたりするのです。こんなふうに、庭が活きているかどうか、そういう観点で自宅の庭を眺めてみてください。
 北井さんちの庭、活きています。いい感じです。

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