外構工事の塀の素材として『化粧ブロック』は欠かせません。数年前から普通のコンクリートブロックや型枠による現場打ちコンクリートの塀をジョリパットなどの着色モルタルで仕上げるというやりかたが急激に広まって、ともすると「化粧ブロックはもう古いよ」という感覚も生まれているようですけど、その両方で施工し、その後の風合いや耐久性を観察して来て、どちらにもそれぞれ長所と短所があるし、どちらが優れた外構素材であるとは言いがたい気がしています。まあ当たり前ですけどケースバイケースで使い分けることと(他の選択肢もいっぱいありますし)です。それよりも、どちらにしても的確な使い方とある程度のデザイン力がなければ、建物を引き立てつつ生活が豊かになる外構は実現しないということを、これから新築予定の方々にはお伝えしたい。
 仕事柄、住宅地を歩きながら「おいおい・・・」と突っ込みたくなる外構が目についてしかたないのです。せっかくの新築なのに何でこんなに変な外構になってしまったのかとお住まいの方をかわいそうに思いつつ、それを提案しつくった同業者に怒りすら感じてしまう日々(日々と言っても、もう20年間そう思っています)なのです。住宅メーカーや業者との外構の打合せはくれぐれも慎重に、丹念に行ってください。その建物にどういう服を着せるべきなのか、その外構計画によってどういう生活になるのかを。

 今回使用した化粧ブロックはエスビックの『ピッチフェイス』というものです。設計ではもっとオーソドックスな『リブロック』でしたが、お客さまとの打合せでこれに変更となりました。リブロックよりたたコストが上がりましたけど、お客さまも私も満足度がひとつ上がる選択でした。

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 御影石のコブ出し仕上げイメージさせる表面処理がしてあるブロックで、コンクリート製品のイメージから抜け出した、なかなかのクオリティーを実現させた新商品です。

 エスビックの製品としては『そらら』というブロックにも注目しています。興味のある方はエスビックのホームページ http://www.s-bic.co.jp/ に入ってみてください。コンクリートの外構資材ではトップメーカーで、元気な社員さんが揃っている気持のいい企業です。新築予定の方は資料請求してみてはいかがでしょうか。