ワンちゃんのために庭を・・・、ワンちゃんが荒らしてしまった庭を・・・、設計依頼の内2~3割はワンちゃんとの生活を整えるためということがあります。
今回の西森さんちにもロビンくんというワンちゃんがいて、でも彼のために庭をどうこうという話が出ないまま設計・施工が完了しました。そして出来上がってみたら思いもかけない効用がありまして、今日はそのことを。

7ebe57dc.jpg


ロビンくんは室内犬です。いつもご主人にまとわりついています。そして恐ろしい猛獣です。

eb431a98.jpg


打ち合わせにおじゃました時も、もうれつに吠えて噛み付いてきました。知らない人に興奮して馴れるまで吠えているワンちゃんはたくさんいて、しばらくするとおとなしくなってしまうものなんですけど、ロビンくんはちがいました。打ち合わせ中、そして帰るまで、ずっと唸ったり吠えたりで、ご主人が放すとまっしぐらにこっちに噛みかかってくる、そんな感じだったのです。

aa076ccf.jpg


それが、庭が出来上がって外で遊ぶようになったら人(犬)がかわったようにおとなしくなって、かわいいかわいい。これにはご主人もびっくりだったようです。

6adcf04d.jpg


ごらんのとおりで、ひとりで庭をうろちょろ。時々外を通る人に向かって唸ったりしますけど、あまり興味が続かない様子で、またデッキの下にもぐったり草をかじったりしています。表情もやわらいでいて以前と比べると人相(犬相)がかわりました。

昨日の『風を感じる暮らし』を人間よりも欲していたのは彼だったのでした。犬は高機密高断熱が嫌いなのですよきっと。