門塀のリフォームで既存の塀にブロック積み足してジョリパットを塗って仕上げました。赤いポストbonbobiのシルエットから派生したまるっこい門構えです。それを設計した時点で「浮いちゃうかな?」という危惧があって、浮いちゃうというのはそこだけが周囲と異質で目立ちすぎるというか、別世界から切り取って持ってきたみたいに見えるのではないかという意味。よく見かけますよねそういう門構え。で、同じ素材、同じ雰囲気の構造物を同一視界に存在させたくて、そんな経緯でベンチの背後の壁を思いついたのです。理屈っぽいんですが、設計するってそういうことなんですよ。
これが門の前から庭を見た時のその壁の見え方です。

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内側からはこうです。ベンチに腰掛けても壁の向こうが見通せる高さに設定しました。これはご夫婦がお持ちの「開放的な庭にしたい」というイメージからそうなりました。開放的でありながら、内側にしっかりと『家族の場所』を成立させる効果を生んでいて、当初のこれを設けるきっかけから発展して、庭の重要な構成要素になりました。

(んっ、今日は言葉が堅苦しいですよね。実は寝不足でして・・・自分にむち打つ感じで書いているのです。たまにはこういう日もあります。書いてるうちに回復しますんで、しばらくご辛抱を)

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ビフォーで、玄関側から庭に入るところの通るのに邪魔な位置にあった立水栓をなくして、配管し直して壁から蛇口を出しました。

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蛇口はみなさんで選んでいただいて、うさぎ。

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あぁ、やっと目が覚めてきました。習慣になっている朝のブログタ~イム、こうして完成した庭やそれをよろこんで楽しんでくださっているお客さまの様子をアップすることで、今日の新たな設計に意欲が湧いてきます。ゴールデンウィークの中休み(お店をやっているので休日は仕事モード一色で、平日がややノンビリできるという、世間と逆の感覚になっています)、今日も張り切って、設計に集中です。