小沢さんちには扱いかねて持て余してしまいそうな場所がありました。ガレージの上部で通路からそこだけが突き出ていて、こまったことにリビングから遠い位置にある。過ごす場所にするには無理があるし、わざわざここを花いっぱいにしても普段の生活導線からはそこを眺めることがない。で、考え出したのが『土づくりの場所』です。幸い宅地が高くてガレージ上部のスラブの上に数十センチ土が乗っかっていたのでそういう設定が可能だったのです。「台所から出た生ゴミと庭から出る雑草と枯れ葉をここで堆肥にして、それを使って花と野菜を育てて下さい」ということで、こうなりました。

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ここでできた良質の自家製堆肥でハーブや野菜や草花を育てるエリアが2か所、まづは玄関脇からデッキに向かうアプローチです。レンガ通路以外の場所がガ-デニングスペースで、ただの通路っぽくならないためと、室内からの見え方や日よけ効果を考えて、パーゴラと木製パネルを設置してあります。これらにはゴーヤなどのつる性植物をからめていってもらいたいと思っています。

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そしてもう1か所はデッキの向こう側で、ここは日当たり風通し抜群なので野菜を中心に楽しんでいただく場所、さっそくたくさんの食料が植えられていて、それはまた後日ご覧いただきます。
自家製堆肥でガ-デニングされているお宅の庭は入ってすぐにわかります。土のいい香りがするのと、とにかく花や野菜が元気で田舎の庭を思い出すのです。安心で健康な土づくり、そこに意識が行く生活、ロハスです。

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その野菜コーナーの奥、突き当たりに屋根を設置。勝手口から出て洗濯物を干したいという奥様のご要望によるものです。ウォーキングやテニスなど、活動的にお出かけする奥様、これでひとつ気が楽になりました。

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明日は樹木を新たに植えた樹木をご覧いただきます。

関東地方が梅雨入りしたそうで、さっそくバシャバシャと雨降りです。現場がストップしてしまうのでまいってしまいますが、毎年のことなのでイライラしても仕方ないし、晴耕雨読でいきましょう。私の場合は晴耕雨設計、最近は晴設計雨設計か、そう考えれば雨の日は設計作業に集中できるからありがたいってことですね。こんな具合で何事もポジティブシンキングでいきましょう。