手入れ直後でこれから冬の草花を再開するところなので少ないんですけど、庭の草花をご覧いただきながら石川さんちの最終日です。

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思い出多い石川さんちの仕事を、こうして一年半後に振り返って、何とも言えない感慨がありました。出会えたことの感謝というか(よくぞインターネットでうちを見つけてくださいました)、庭完成後に庭を楽しみまくってくれている様子がその後の設計にものすごくパワーをいただいて、これも感謝。実はこの石川さんち以降、私の中でひとつ階段を上がったというような実感がありました。「これでいいのだ!」という声が腹から出るようになった。なんというか、そう、ファミリーガーデン屋というスタンスに居続けよう、私はそこにしっかりと根を下ろすべきなんだ、そう思っている自分を感じたのです。『ファミリーガーデン屋』、世の中にはそこに特化した庭設計者が必要なんですよ、やっぱり。

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その私の変化を妻も感じていることでしょう、もしかしたら妻も石川さんちをきっかけにステージが上がったのかもしれない、そんな気もしています。あのバーベキュー以来、少し優しくなった(あまり飲まなくなった、が正しいかな)。

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いい感じに家族を維持し、賢く生活を組み立てて、笑顔を絶やさずに充実した暮らしを実現していく。うらやましくもあり、理想として目指したいご夫婦でした。この1年半でお嬢ちゃんには弟ができて、その子がまたかわいいかわいい。ご夫婦の笑顔はますます輝いています。

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こういう出会いが人生をつくっていくんだなあと・・・。妻と話しました。曰く「石川さんちやってから新しいお客さんの層ができてきたよねえ」同感でした。不思議なんですけど、タイプ的に石川さんちと似た感じのイイ感じのご夫婦が次々と。タイプとしてはそうで、ですから庭の打ち合わせで石川さんちのバーベキューの写真はとても重宝しています。みなさん「いいな~、こういう庭」という反応。それともう一点、その皆さん私たち夫婦より年下だということ。石川さんち以前は圧倒的にご年配のお客様が多かったのに、今は半々くらいになっています。我々が歳を取ったということもありますが、どうもそれだけじゃない気がして、私たち夫婦の内面に変化があったからかもしれない、そう思うのです。
まあ、ほんと、出会いってありがたいし、全てのドラマは出会いから始まるわけでして、そのドラマの主人公は私でありあなたなわけですから、どんどん出会って、お互いドラマチックで充実した人生を送りましょう。

最後に、バーベキューの時だったか打ち合わせの時だったかにご夫婦が話していたことを思い出したので。
お二人とも同じ仕事、ジャーナリストなのです。ですから悲惨な事件や家族が壊れていく場面を取材することも多かったそうで、それもあって自分の家族と、家族で過ごす時間を大切に感じているということでした。私たち夫婦もそう思っています。家族、家族、とにかく家族です。みんなが自分の家族を大切に思うこと、はっきりとそう思って生活すること。そうすれば子供が殺されることのない世界が実現するのです。そのための庭、家族が健全でいるための外の部屋、ファミリーガーデン、それをひとつでも多くつくること、それが私の仕事なのだと。何だか地球防衛軍造園部みたいなカッコイイ話になってしまいましたけど、でもほんと、本気でそう思って連日設計しています。
『子供が殺されない世界』、頭の中でイマジン流しながら想像してみましょうよ、強くイメージするんです。はっきりとそういう世界を、笑顔があふれる世界をイメージするんです。『イメージできたらできたも同然』なんですから。