清水国明氏作のチェーンソーの一刀彫によるいい感じの招き猫の向こうには、海を背景にした公園みたいに広い芝生の庭がありました。そしてヤシの木。絵に描いたようなリゾートフルな風景と、芝生の向こうに広がる太平洋からの圧倒的なエネルギーがドドーンと来て、心地よく頭がクラクラする感じ、気持のいいめまいを味わいました。「気」というか「天国への階段」というか「夢の扉」というか、その庭、目の前に開けた風景が人格を持って「よく来たねえ、ずっと君が来るのを待っていたんだよ」とあっち側の世界へ導いてくれるような・・・。私は初対面のその庭と挨拶していました。
あまりの衝撃に、妻と娘は極度に緊張したときのような、ぎこちない表情のままとりあえず芝生の突端まで歩いて行ってベンチに腰掛けていました。言葉もなくただ海を見つめる2人。私もそうで、無言のまま海を観て、振り返って芝生を観て、また振り返って・・・、子犬が生まれて初めて広い芝生に放されたときって、こんな感じかも知れません。
しばらく芝生をウロウロして、ようやく少しリラックスできましたが、このときの妻とのやり取りはお互いに「すごいねえ」ばっかりで、まだ会話が成立していませんでした。
あらためて思うんですけど「これが自宅なんですよ!」、もうすごすぎますよね。
旬子さんによると、この海辺の美しい芝生広場、嵐の次の日はバケツに何杯もの海藻が打ち上げられているそうで、それをきれいに片付けるのは大変な作業なのだそうです。さらに、塩分で芝生が枯れてしまうので、庭中を大量の水で洗い流すとのこと。美しさを維持するのは大変なんですねえ。
これが芝生広場から見た母屋です。
平屋で、屋上があって、海に向って円形に突き出すデザイン。そして白い壁とチークの窓枠と。相模湾に向って出航を待つクルーザーをイメージしたデザインなのでしょう。これが90年前の建物だというのがすごいです。90年前ですよ90年前。よくこういう家を建てようという発想があったものだと、そして今日までそのイマジネーションが色あせずに、建物自体も年老いた感じがまったくしなくて、そして90年分の風格がある。ものすごい建物です。
この家を手に入れることは北原さんの夢の実現だったのですが、この家が現実のものとしてこの地に出現したこともまた、当時の設計者と依頼者と、そして90年経っても海の無限の自然力に微動だにしない強度を生み出した、職人さんたちの夢の実現だったのでしょう。90年前にあったドラマ、オーナーと設計者と制作者の夢の結晶。北原さんがこの家に惚れ込んで、憧れて、焦がれて手に入れたのは、夢追い人が旅の途中で立ち寄った漁村の海岸で、眩く光る夢の結晶を発見した、そういうことだったんだなあと思いました。
明日はいよいよこの建物、夢の結晶に近づいていきます。すごいですよ。
今日はお客様との打合せで2軒訪問して、昼から夕方までGarden Friend(ホームズ新山下店外売り場)にいます。まだ貼ってる途中ですけど新しい写真も大量にご覧いただけますので、遊びにきてくださいね。
さっ、今日も張り切って、あっそうそう、昨日北原さんから電話をいただきまして「歩くっていう字は止まるに少しって書くだろ、止まりそうなくらい少しずつでも歩を進めることを歩くっていうんだよ。継続は力だよ。じゃあね!」。おもしろい方です。じゃ、今日も張り切っていきましょう!
あまりの衝撃に、妻と娘は極度に緊張したときのような、ぎこちない表情のままとりあえず芝生の突端まで歩いて行ってベンチに腰掛けていました。言葉もなくただ海を見つめる2人。私もそうで、無言のまま海を観て、振り返って芝生を観て、また振り返って・・・、子犬が生まれて初めて広い芝生に放されたときって、こんな感じかも知れません。
しばらく芝生をウロウロして、ようやく少しリラックスできましたが、このときの妻とのやり取りはお互いに「すごいねえ」ばっかりで、まだ会話が成立していませんでした。
あらためて思うんですけど「これが自宅なんですよ!」、もうすごすぎますよね。
旬子さんによると、この海辺の美しい芝生広場、嵐の次の日はバケツに何杯もの海藻が打ち上げられているそうで、それをきれいに片付けるのは大変な作業なのだそうです。さらに、塩分で芝生が枯れてしまうので、庭中を大量の水で洗い流すとのこと。美しさを維持するのは大変なんですねえ。
これが芝生広場から見た母屋です。
平屋で、屋上があって、海に向って円形に突き出すデザイン。そして白い壁とチークの窓枠と。相模湾に向って出航を待つクルーザーをイメージしたデザインなのでしょう。これが90年前の建物だというのがすごいです。90年前ですよ90年前。よくこういう家を建てようという発想があったものだと、そして今日までそのイマジネーションが色あせずに、建物自体も年老いた感じがまったくしなくて、そして90年分の風格がある。ものすごい建物です。
この家を手に入れることは北原さんの夢の実現だったのですが、この家が現実のものとしてこの地に出現したこともまた、当時の設計者と依頼者と、そして90年経っても海の無限の自然力に微動だにしない強度を生み出した、職人さんたちの夢の実現だったのでしょう。90年前にあったドラマ、オーナーと設計者と制作者の夢の結晶。北原さんがこの家に惚れ込んで、憧れて、焦がれて手に入れたのは、夢追い人が旅の途中で立ち寄った漁村の海岸で、眩く光る夢の結晶を発見した、そういうことだったんだなあと思いました。
明日はいよいよこの建物、夢の結晶に近づいていきます。すごいですよ。
今日はお客様との打合せで2軒訪問して、昼から夕方までGarden Friend(ホームズ新山下店外売り場)にいます。まだ貼ってる途中ですけど新しい写真も大量にご覧いただけますので、遊びにきてくださいね。
さっ、今日も張り切って、あっそうそう、昨日北原さんから電話をいただきまして「歩くっていう字は止まるに少しって書くだろ、止まりそうなくらい少しずつでも歩を進めることを歩くっていうんだよ。継続は力だよ。じゃあね!」。おもしろい方です。じゃ、今日も張り切っていきましょう!