この庭の中心はリビング外のテラスです。

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テラス全体を少し持ち上げて、部屋とフラットにしました。

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広さは円の直径が3メートル20センチ、大きめのテーブルを5、6人で囲める広さです。

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背後にはタカショーのe-ウッドパネルを3枚。センターが強調されたものを円の中心と合わせることでテラスの構成物という意味合いを出しました。

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年期の入った生け垣がしっかりと仕立ててあるので、目隠しの必要はないんですが、このパネルがあることでテラスの居心地が格段にアップします。これが立体構成の効果なのです。

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家側の席に座って撮影しました。どうでしょうか、もしパネルがなかったら・・・、全然違った感じになるでしょ。

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このパネルは2ヶ所のアーチとも呼応して庭全体に厚みを出す効果も果しています。さらに、植物をぶら下げたりからめたり、リビングの壁を飾るように、テラスと室内からの眺めを楽しいものにしてくれるという、何役もの役目を果たしてくれています。
建築設計なら壁はもともとあるもので、それをどのように扱うかが設計士の考えるべきことなんですけど、庭の場合は壁の存在をイメージするかしないか、壁があるかないか、というところからの組み立てなんですね。いっぺん、あなたが見慣れている庭に自由自在に壁をイメージしてみてください。全く違う空間が生まれますよ。


 
 
週末、諸用で実家の魚沼市に行ってきました。今年の冬は雪が少なくて、もう田んぼが見えて、河原の土手にはツクシやフキノトウが出ていました。のどかな早春の景色と、何十年も時間が止まったように変わることにないふるさとの街並。変わったことは、幼い頃に私をかわいがってくれた近所の人たち何人かが仏壇の中にいるということ。幸いまだまだ元気な両親は、除雪が楽だった冬を喜びながら、まるで熟練した職人技のように、自然と同化したような淡々とした田舎の暮らしを送っていました。時々こうして田舎に帰るといつも思うことですが、「都会にいてもこういう暮らし方を忘れてはいけない。質素に、真面目に、忙しく働くことが生きるということなんだ」と、背筋が伸びる思いで横浜に戻って来ました。
田舎者でよかったなあ。田舎の人たち、田舎の自然、田舎の食べ物、田舎の言葉、田舎の笑顔、つくづく有り難い財産です。今日も一日、一生懸命に生きなきゃなあって。
さっ、今日もはりきっていきましょう!