森川さんちの草花をご覧いただきながら。
今日、ある方の葬儀が行われます。95歳のおばあちゃんで、ぼくはお会いしたことがありません。本を読んでその方のことを知って、「うちのばあちゃんとそっくりな人だなあ」と、一度会いたいと思いながら、それが実現しないまま、残念ながら旅立たれてしまいました。
今年はぼくの祖父母の7回忌です。祖母は太陽のように生きた人で、祖父は飄々と商いを楽しみつつ、たくさんの「ありがとう」を集めた人生でした。祖母の死顔は木喰尚人が彫った仏像みたいに満面の笑み(母親がおもしろがってそういう化粧をしたんですけど、花に囲まれて、ほんとににっこり笑っていました)、祖父は全てをやりきったという満足感に満ちた、木目をきれいに残したまま燃え尽きた炭みたいに清々しく美しい顔で旅立ちました。
身内や知り合いの死って、ほんとに変な言い方なんですけど・・・「ありがたいなあ」って感じます。生きてるからこそがんばれるんだということ、悔いなく今日を生きなさいって、先に逝った人たちはみんなそう言って応援してくれているようで。
しげるさんへ
95年の素晴らしい人生を送られたしげるさん、会いたいと思ったら早く会いにいけばよかったんですけど・・・。まあそのうちぼくもそっちに伺いますから。うちのじいさんとばあさんはひと足先に行って待ってますんで、会ってみてくださいね。ふたりともしげるさんと同じようにすばらしい人生だったので、楽しい話が尽きないと思います。
ぼくも、お会いできる日まで、がんばりますよー!