庭を設計する時に、庭のことだけ考えていたら片手落ちなんですね。生活の中心となる場は庭じゃなくてリビングですから、過ごす庭、生活空間としての庭を提案するならなおのこと、リビングから見た庭、庭とリビングの関係性を考えるべきです。

リビングから庭を見ると、ねっ、テラスの向こうの木製パネルが効いてるでしょ。

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今回もテラス全体を持ち上げて、庭と床が同じフィールドという感じにしてありますから、リビングにいて、気が向けばスッと庭に出られます。

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そしてそこにはチークの椅子とテーブル。ティータイムはもちろん、食事をしてもいいし、本を読んでもいいし(自然光での読書は目が疲れないそうです)、洗濯物をたたんでもいい。生活が外に広がりました。

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これからの住宅は、リビングの掃き出し窓が折り戸や観音開きでフルオープンになる、そういう家が増えるんじゃないかなあと思ています。そうなったらいいなあと。
庭とリビングが解け合ったような家で暮らせたら最高!ヨーロッパの家ってそれを意識してますよね、スペインのパティオや、プロバンスの、庭もリビングも花だらけでその境がわからないような家。日本家屋だとその役を果たしているのが縁側ですね。庭にいるような、家にいるような感じの場所。
庭を考える時に、庭だけを考えるのではなくて、リビングと庭、寝室と庭、子供部屋と庭ということも考える。庭がある暮らし、その暮らしかたまで考えると、庭は何倍も魅力的な価値を持ちます。


 
 
春爛漫。大きく伸びをして、さあてと、今日も張り切っていきましょうかあ!今日は新山下ホームズの『Garden Friend』にいます。