あなたが家を建てて、業者さんへ次のような庭への要望を伝えたとします。
    •    前庭は芝生と花壇がほしい。
    •    裏庭はウッドデッキと石かレンガのテラスがほしい。
    •    雑草取りをしなくていいように土は砂利を敷き込んでほしい。
業者さんはとってもまじめな人で、そのあなたの提示した要望の言葉そのままの庭をつくりました。
依頼通りの庭なのであなたは代金を支払いました。
新居での生活で、その庭はあってもなくてもたいして変わらない、あまり存在感のない場所になりました。

あなたは3つのことを失いました。1、価値のない庭にお金を払った。2、せっかく手に入れた土地の何割かを、あまり価値のない場所にしてしまった。3、本来なら家族で楽しめたはずの庭での時間を過ごさなかった。

残念なことですけど、新築の家の大半はこのパターンです。
住宅地には、パッと見庭っぽくなっていても、実際には庭の楽しみを感じることができない庭が無数に存在しています。

あなたの言葉通りに庭をつくった業者さんには何が欠けていたのでしょうか?あなたはどういうふうに依頼すればよかったのでしょうか?
両者に欠けていたのは「楽しむ」ということです。
  • 前庭は、ガーデニングか大好きなので、芝生の手入れや草花や野菜を育てることを思う存分楽しめる庭にしたい。
  • 裏庭はリビングが外に広がった感じの、いつでも本を読んだりティータイムを楽しんだり、子どもたちがおもちゃだらけにして遊べるようなウッドデッキと、バーベキューや朝食を楽しめるようなテラスにしたい。
  • 極力雑草取りの手間がかからないようにしつつ、デッキやテラスにいながら季節を感じられるような、そんな、外にいることが楽しくなるような植栽スペースがほしい。
こういうふうに依頼したら、まじめな業者さんは「楽しむ」ための庭を真剣に考えてくれることでしょう。


では、まじめに「楽しむ」ことを考えたプランをご覧ください。

前庭プラン

小椋様邸A-1-1

左側から拡大で2分割します。

小椋様邸A-1-2


小椋様邸A-1-3





裏庭プラン

小椋様邸A-2-1



小椋様邸A-2-2



小椋様邸A-2-3



「楽しむ」ために、既存の庭に何を加えたのか。明日から解説していきます。


ここ数年は暖冬が続いていましたけど、今年は冬らしい冬ですね。西高東低の気圧配置で太平洋側に刷毛でサッと描いたような筋状の雲が流れていて。新潟は大雪で、横浜は快晴なんですが庭の日陰に霜柱が立っています。
昨日の朝、いつものように店の前を掃除して水を打ったら、スケートリンクのようにツルツルに凍ってしまいました。
予報によると来週は冬型が緩んで、こんな冬らしい寒さも今がピークだそうです。そう思うとこのキーンと冷えた朝の空気もうれしく感じます。

ホームセンターの園芸コーナーには、昨日色とりどりに咲いたチューリップが入荷して、売り場が一気に明るくなりました。

「冬来たりなば、春遠からじ」

てっきり日本のことわざかと思ったらちがいました。イギリスの詩人シェリーの詩に出てくる言葉だそうです。
If Winter comes, can Spring be far behind?
イギリスも四季がある国。季節は人に耐えることと希望(また春がやってくること)を教えてくれますね。

庭の霜柱が朝日にキラッと光りながら融けてゆく感じ・・・「冬来たりなば春遠からじ」です。