小椋さんちの庭木、今日はシマトネリコです。

庭木としてすっかりお馴染みになったこの木も、20年前は観葉植物としてのみ楽しまれていました。それが温暖化の効用(?)で、何とかギリギリ関東でも冬越しできることが知られてから、庭木としての生産が盛んになって、今や新築住宅では必ず植えられる木になりました。生産地は八丈島や沖縄です。

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用途は主に目隠しです。この写真の木もそうで、テラスの中から見るとこうです。

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向こうに見えるアバンギャルドな色の家を隠しています。

ウッドデッキの外側にも植えました。

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これもやはり、目隠しのためです。
目隠しと同時に、照葉樹ですから、一年中艶のあるさわやかな緑色で庭を明るく演出してくれる木です。

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洋風の庭でさわやかな印象を出せる常緑樹というと、このシマトネリコかソヨゴくらいです。他はツバキ、モッコクなどガチガチに和風だったり、ゲッケイジュ、キンモクセイのようにちょっと暗めの印象ものもばかり。だから重宝するんですよねえこれ。

病気もなく虫も付きにくいシマトネリコですが、ひとつだけ注意が必要。樹勢が強いんです。つまり急激に大きくなる木だということ。ただし、「根が伸びれば」なんですけどね。
肥沃で水はけがよくて柔らかい土地を好む木で、その条件が揃うとあっという間に成長します。玄関先に不似合いなほど大きくなってしまって持て余しているシマトネリコを何度か目撃しています。
「根が伸びれば」ということは、土がかたくて痩せていれば伸びないということ。その点も便利な木で、痩せ地でもめったに枯れることがありません。ですから、大きくしたくない時は、根鉢の周囲を板で囲うとか、根っこが奔放に伸びないような工夫をすれば大丈夫です。港南台付近の粘土質の土壌の場合、その土質のまま植え込めば、ゆっくりと成長してくれます。
それから日当りは、もともと観葉植物として売られていたくらいですから、日陰でも平気で、四方を壁に囲まれたパティオにはうってつけの木です。
剪定にも強いので、うっかり大きくなってしまったら思い切ってバサッと枝落としをしても大丈夫。放ったらかしとけばまたちゃんと樹形を回復します。

環境が良ければグングン伸びて、環境が悪くてもまったく衰えることがなくて、バッサリ切られても平気の平左でまた回復して、これが強い木ってことなんですよねえ。シマトネリコ、我が妻のごとくたくましい木であります。


フラッと店に立ち寄ってくださった年輩のお客様が(以前庭をやらせていただいたお宅のご主人で、企業の社長を数年前に退職して今は野菜作りと趣味のハーモニカにはまっている方です)「どう、もうかってる?」とこえをかけてきました。「忙しいんですけど、自慢じゃありませんがもうかっていません」と答えると、ニコッと笑って「今の時期は忙しいだけですごいことだよ。たいしたもんだねえ」と。そして「うまくいってる時こそ変化し続けないとね。守りに入ったらつまづいたときに大怪我するからね。じゃあがんばってよ!」と言って去っていきました。
まるで神様が降りてきて啓示を与えてくれたような出来事でした。

うまくいってる時こそ変化し続けないとね。守りに入ったらつまづいたときに大怪我するからね。

企業人として大成功した方の言葉だけに、とても納得できました。それはスキーやサーフィンと同じですよね。体勢が固まっていると、状況の変化についていけずに、ちょっとしたギャップや波の変化ですっ飛ばされてしまいます。腰で重心を保ちつつ、膝はやわらかく、進行方向を見据えて、やや前のめりにシュプールをイメージしてゆく。ウ〜ン、いい感じです。
お客様からいただくアドバイスや応援の言葉はありがたくてうれしくて、感謝感謝です。