今日はヤマボウシです。おなじみの庭木ですよね。ミズキ科ミズキ属の落葉樹ですから、これまた人気のハナミズキの仲間です。花が似てますよね。あの4枚の花びらは、花びらじゃなくて葉が変形した苞(ほう)と呼ばれるものだそうです。

ヤマボウシの魅力は「野趣」です。その名の通り山に自生しているようなワイルド感が持ち味ですから、できればこのように四方に空間がある場所で、自然樹形で育てたい木です。

DSC_0072

ヤマボウシといえば落葉樹なんですが、最近は中国原産の常緑のヤマボウシ「ミルキーウェイ」に注目が集まっていて、お客様からリクエストされることが増えて来ました。作り物のようなハッキリとした白い花がたくさん咲きます。木の成長はゆっくりです。これも大人気になりそうな予感。

庭木って結構流行り廃りがあるんですよ。例えばシャラノキなんかは、十年前はダントツの人気だったのに、今では売れ残っています。チャドクガがつくとか夏の水涸れに弱いとか、そういうことが知れ渡ったからなんですよねえ。あと和風の木、モッコクなんかは庭木の王様だったんですけど、今は見向きもされなくなりました。
住宅のデザインや暮らしの感覚が変化するのにともなって、庭木の好みも変わっていきます。
大きな流れとしては、その姿を眺める木から、実を取ったり花や香りを楽しんだりできる「楽しい木」に人気が移ってきました。

小椋さんちにはもう一本、いい感じの木があります。これです。

DSC_0076



トウジュロ。お隣りさんの木なんですけどね。
これこそ人気がなくなって久しい木ですが、好きなんですよねえこれ。横浜っぽい感じしません?山手の古くからの住宅地にはあちこちに植わっています。古い洋館に似合いますよね。

このシュロの木はクレイジー・ケン・バンドの曲にも出てきます「ミッドナイト・クルーザー」。あと、何かのインタビューでも剣さんが「シュロはヨコハマの木って感じがするんだよね」と話していました。

人気がなくなってほとんど販売されなくなっても、鳥が種を運んでくれるので、本牧から山手にかけての空き地や庭の隅っこにけっこう生えています。
シュロが醸し出す古き良き横浜の風情を、野鳥が守っているってことですね。


今日は暖かいですねえ!朝からぬるーい南風が吹いていて「こりゃあ気を引き締めないと頭がモワッとしちゃうなあ」と、気合いを入れてから仕事に取りかかりました。
一足早い春風を感じながらの〜んびりと過ごしたいという誘惑に負けないで、今日も溜まりに溜まった設計に集中しますよ!
そうそう、梅が見頃になりましたねえ。春近しです。