薄暮から時間を追ってご覧いただいてきた夜の庭。辺りはすっかり夕闇になりました。


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ここからなんですね「夜の庭」は。
夕飯後に雨戸のシャッターを下ろしてしまうと、翌朝までの10時間、あなたの生活から庭の存在が消えてしまうのです。1年で3650時間。日数換算すると152日分にもなります。
365日のうちの152日間、家庭からが消えてだけになると思うと、ね、もったいないでしょ。


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夜の庭の魅力は過ごしてみたらわかります。もうそれなしではいられなくなります。
夕食は庭でとか、風呂上がりに夕涼みとか、就寝前にキャンドル灯して一杯とか。夜中に目が覚めたら庭に出て「ラジオ深夜便」を小さく流しながら本を読むのが楽しみになっている、というお客様もいらっしゃいました。
夜風、星空、家々の明り。周囲が闇なので、その庭が宇宙に浮かんでいるかのような錯覚をおぼえたりします。


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庭を休日の昼間だけの場所として捉えるのは、人生の楽しみの何パーセントかを放棄してしまっているようなものです。

夜の住宅地を歩いていていつも感じる「せっかく庭があるのに夜は真っ暗で、もったいないなあ」という気持。シャッターが閉まったリビングを発見すると「息苦しくないのかなあ」と思う、そのおせっかいな気持。
一軒一軒ピンポンして「夜の庭は最高なんですよ」と、声をかけたくなるのです。


撮影を終了して機材を片付け始めたら、ご主人がテラスに出てきてゴソゴソと何やらやり始めました。

さあて、何が始まるのでしょうか?
それはまた明日。




これは言いたくないんですけど、どうやら風邪をひいたのかもしれません。・・・かもしれないという程度なんですが。昨日から喉と腰が痛くて、今日はやたらに鼻水が出て、お客様との打ち合わせ中に「失礼します」といって鼻をかむ状態でした。

ここなんですよね大事なのは。自らをマインドコントロールできるかどうかで今後の展開が180度違ってきます。
風邪をひいたと思うと、そう認めてしまうと、とたんに熱が出てきます。もうそれは経験上わかりきっていることです。「明日もし熱が出ていたら◯◯の仕事は他の人に代わってもらって、◯◯は延期して・・・」なんて考え始めたら、確実に明朝は起きられません。だから認めない。鼻をグズグズしていて、妻に「薬飲んどけば」と言われても、「ああ」といい加減に返事しといて絶対に飲まない。薬は飲まないが、高カロリーで消化がいい食事をして、いつも以上にゆっくりと湯舟につかって、ホッカホカの状態で寝る。
それは自らの風邪を認めているゆえの行為なんですけど、それはそれとして、それでも「風邪なんてひいていない!」と自分に言い聞かせるのです。
さらに、明日の予定をチェクして「楽しみだなあ!」って、かなり無理矢理にでも楽しみで楽しみでしかたがない、というイメージをつくりあげていきます。そうやって明日を希望に満ちた日にするのです。
他人の思考をコントロールするのは難しいですが、自分の頭くらいならどのようにでも操作できます。ぼくの得意分野です。

大丈夫と思えば大丈夫。もうダメだと思うとダメになる

この自らを使った自己暗示の人体実験。結果がどうなったかは後日お伝えいたします。

では、実験スタート!
「大丈夫大丈夫、何ともないよ。楽しみで楽しみで、ワクワクしちゃって寝られないくらいだ」×10。

はたして、どうなりますやら。