Plan A・B を眺めているうちに、奥様の中に広がった新たなイマジネーションをカタチにしたのが、次の Plan C です。
Plan C
昨日書いた「にこやかで穏やかな躍動感」。ぼくが、奥様の持つそういう特性に気づいたのはこの辺りからです。
設計のポイントは後日じっくりと、各部の紹介をしながら解説するとして、今回のシリーズはそれと平行して、この「にこやかで穏やかな躍動感」のことを掘り下げてみようと思います。
ノアと夜の散歩をしていたら、公園でマツムシが鳴いていました。
毎年その声を聞くと思い出す話があります。
戦争で焼け野原になった東京。終戦直後、マツムシはいなくなったといいます。しかし、それまで秋になると当たり前に聴こえていた虫の声が消えたことに、当時の人たちは気づきませんでした。それどころではなかったんですね、食料を確保し、瓦礫を片付け、暮らしの何もかもをゼロから再建しなければならなかったのですから。
5年が経ち、道路や建物などが整備され街は徐々に体裁を取り戻し、10年が経った頃には高度経済成長へと突っ走る勢いまで出てきて、そうなってようやくマツムシの声が聞こえないことに気づいた人がいて、新聞の小さな話題になりました。「マツムシが青梅街道を上ってきている」というものです。
空襲で東京中心部から消えてしまったマツムシが、奥多摩から街道沿いの街路樹を伝って都心に向かって生息域を広げているというその話題が、街路樹整備を促進したと言います。ようやく人々に、樹木や虫の声に思いをする余裕が生まれたのです。
今では六本木でも新宿でも、街路樹からマツムシの声が聞こえます。都心で最もよく聴くことができるのがマツムシです。足元の草むらから聴こえるのはコオロギで、木の上から聴こえるのがマツムシ。
このマツムシの声を壮絶な大音量で聴くことができる場所があります。円海山の頂上の広場です。
暗くなった直後がピークですので、お子さんを連れて(虫除けスプレーをお忘れなく)、懐中電灯持って、夜の散歩をしてみてください。
いったい何匹が鳴いているのか、100や200じゃないことは確かです。
虫の声は求愛の叫びですよね。土砂降りのように、ザーッと降る虫の声に包まれると、何とも言えない荘厳な気持ちになります。
ちなみに、9月に入ってもまだまだコクワガタは捕れますので、コナラの木にトラップしかけておいて採集ついでに虫の声シャワーを浴びるのも楽しいと思いますよ。
あの大音量のマツムシの声、小さい子は一生覚えてるんじゃないかなあ。とても大きな宝物になる気がします。
設計のポイントは後日じっくりと、各部の紹介をしながら解説するとして、今回のシリーズはそれと平行して、この「にこやかで穏やかな躍動感」のことを掘り下げてみようと思います。
ノアと夜の散歩をしていたら、公園でマツムシが鳴いていました。
毎年その声を聞くと思い出す話があります。
戦争で焼け野原になった東京。終戦直後、マツムシはいなくなったといいます。しかし、それまで秋になると当たり前に聴こえていた虫の声が消えたことに、当時の人たちは気づきませんでした。それどころではなかったんですね、食料を確保し、瓦礫を片付け、暮らしの何もかもをゼロから再建しなければならなかったのですから。
5年が経ち、道路や建物などが整備され街は徐々に体裁を取り戻し、10年が経った頃には高度経済成長へと突っ走る勢いまで出てきて、そうなってようやくマツムシの声が聞こえないことに気づいた人がいて、新聞の小さな話題になりました。「マツムシが青梅街道を上ってきている」というものです。
空襲で東京中心部から消えてしまったマツムシが、奥多摩から街道沿いの街路樹を伝って都心に向かって生息域を広げているというその話題が、街路樹整備を促進したと言います。ようやく人々に、樹木や虫の声に思いをする余裕が生まれたのです。
今では六本木でも新宿でも、街路樹からマツムシの声が聞こえます。都心で最もよく聴くことができるのがマツムシです。足元の草むらから聴こえるのはコオロギで、木の上から聴こえるのがマツムシ。
このマツムシの声を壮絶な大音量で聴くことができる場所があります。円海山の頂上の広場です。
暗くなった直後がピークですので、お子さんを連れて(虫除けスプレーをお忘れなく)、懐中電灯持って、夜の散歩をしてみてください。
いったい何匹が鳴いているのか、100や200じゃないことは確かです。
虫の声は求愛の叫びですよね。土砂降りのように、ザーッと降る虫の声に包まれると、何とも言えない荘厳な気持ちになります。
ちなみに、9月に入ってもまだまだコクワガタは捕れますので、コナラの木にトラップしかけておいて採集ついでに虫の声シャワーを浴びるのも楽しいと思いますよ。
あの大音量のマツムシの声、小さい子は一生覚えてるんじゃないかなあ。とても大きな宝物になる気がします。