来訪者を、道路から玄関方向に繋いで、誘導するという仕立てに従って階段を上ると、ポストが取り付けてある門塀に突き当たります。



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この「突き当たる」感じが大事なのです。しっかりと存在感のある塀に意識が突き当たることによって、その角を曲がる弾みがつくのです。ドンと当たって曲がる、これが「アイストップ効果」です。
導線が曲がるときに視覚や意識に引っかかる対象が存在しないと、とても微かに、なんとなーく不安になります。当たって曲がる、当たって曲がる、また当たって曲がるという導線には、これも微かになんですが、楽しさが生まれます。

話がそれますが、ディズニーランドに行ってこのことを意識してみてください。びっくりしますよ。これでもかこれでもかと、当たって曲がる「アイストップ効果」が使われています。
そういうところがディズニーランドの凄さなんですよね。微細な心理効果を追求する尋常ではないこだわり。豊島園やシーパラとの決定的な違いは、それなんです。 



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ドンと当たって左に曲がると、門扉。ここで立ち止まってもらいます。門扉越しに目に飛び込んでくるのはアプローチガーデンと、その奥には隠れ家のようなテラスです。



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ドンと当たって、方向を変えて、立ち止まらせて、するとパッと場面が変わる。見せ場です。

ビフォーはこうでした。



ビフォー8



それが、こうなる!



アフター8



ディズニーランドと同じ、微細な心理効果を狙った仕掛けの積み重ねで、夢の国ができあがるのです。







奥様は勤め先がわが家の近くで、普段からよくお会いします。
例えばその日、30人の人と挨拶し、会話をしたとします。感じの良さランキングをつけるとしたら、奥様は常にベストスリーにいます。それくらいいつお会いしてもいい感じの方です。
奥様のその感じのよさを言葉にするとしたら、「穏やかでにこやかな躍動感」となります。 

ただ穏やかなだけじゃなくて、いつもにこやかなだけじゃなくて、躍動感がある。これが特徴です。
躍動感、常にワクワクしているような、楽しいことに飛びつこうとしているような、そういう感じ。別の言葉で言うと「おちゃめでかわいい人」です。

すごくうらやましいのです。あの感じがあれば、人生は素敵な方向にだけ広がっていくに違いない。家にそういう人がひとりいると、家族全員が幸せになること間違いなし!なのです。

奥様のその感じにそっくりな人を知っています。正確には人ではなくて犬なんですけどね。うちの愛犬ノアです。
いつも穏やかで、にこやかで(シッポが)、そしてワクワクしています。よく妻と「ノアさんはいつも機嫌が良くて、遊んでるか寝てるかだよね」と話しています。
これって、ちょっと大げさかもしれませんけど、生命エネルギーが美しく燃焼している状態なんですよね。たまにはいたずらが過ぎて叱られることもありますが、本人まったくそれを根に持つということがなく、すぐにビッグスマイルで駆け寄ってきます。「これは愛される!」もうすばらしいのひと言です。
人間同士だとそうはいかなくて、夫婦でも親子でも、家族間でもめると何日かはしこりが残りますよね。家族なのでまた自然と関係修復できるんですけど、ノアの場合は瞬時にして良好な関係になります。
「ノアさんはどう考えても幸せな人生を送るよなあ」と、そのいい感じに学ぶものは大きいのです。

奥様もノアも、人生が幸せな方向にだけ広がってゆきます。間違いありません。
では、そのいい感じの正体は何なのか。明日から、そのいい感じを解析していきます。






今日は十五夜、魚沼では堀之内の十五夜祭りです。神社で十五夜の踊りがあるんですが、それがすごくいい。「越中おはら風の盆」みたいな、静かで情感あふれる踊りです。
その十五夜祭りは稲刈りの合図でもあります。稲刈り前に豊作に感謝して、ごちそう食べて、祭りが終わったら一家総出で田んぼに向かう。
秋晴れが続くこの時期の魚沼は、収穫を喜ぶ農家の人たちの笑顔が街にまであふれて、人々は全員いい顔になります。
新米が楽しみです。かまどで焚いた新米、あれ以上うまい食べ物はこの世に存在しません。