今日は落葉樹をご覧いただきます。
ジューンベリーとフラミンゴカエデ、どちらもまだ小振りで、おまけに葉のない時期なので、写真的にはかなり寂しい状態です。
ジューンベリーとフラミンゴカエデ、どちらもまだ小振りで、おまけに葉のない時期なので、写真的にはかなり寂しい状態です。
ジューンベリー
木の根元に注目してください。数本の幹が、一旦地中浅くの中心点から四方に出て、それから上に向かって伸びたことがわかりますね。これがこの木の隠された価値なのです。これを台付きの木といいます。
台付きとは、数年かけて育った1本の太い幹を、ヒコバエ(木の根元から生える複数の細い枝)を残して切り飛ばして、ヒコバエを一人前に育てた株立ちの木のことで、つまりこの姿になるまでの長い工程を経て出来上がった樹形ということです。
十数年前から、いわゆる雑木がもてはやされるようになって、今では雑木らしさを感じさせる株立ちの木が、庭木生産の主流になっています。
ただし需要が急激に伸びたためでしょうか、台付きの株立ちは希で、多くは細い苗木を数本寄せて育てたものです。
夏の水不足で、株立ち5本のうち1本だけが枯れるというようなことがよく起こりますが、それはたいがい台付きではなく寄せて仕立てたもの。1本の台木から伸びていれば、そういうことは起こりづらいのです。
山奥の、人里離れた森に行くと、けっこう株立ちの木が多いことに気付きます。それらは苗の時期に何らかの理由で主幹が傷んで、結果、株立ちになったと考えられます。雪の重みで折れたとか、動物に食われたとか、そういうアクシデント、事情を経て、それでもたくましく伸びたのが森に生えている株立ちの木なのです。
里山では、かつて炭焼きの原材料や薪として切られた切り株が、数十年を経て、見事な株立ちの樹形に成長しているのを見ることができます。これは人の営みによって生まれたということで、森の株立ちとはまた違う感慨があります。
いずれにしても、株立ちの木には逆境を経たたくましさ、美しさがあって、その魅力を庭に取り込むこということが、「雑木の庭」に感じる味わいのエッセンスなのかもしれません。ただ幹数が多いということじゃなくて、その形の理由から感じる何か、形が伝えるメッセージ。
話をジューンベリーに戻しましょう。
今はまだ細くて頼りなさげな枝振りも、10年もするとこうなります。
曽我井さんちに植えた木、コニファー2種類、常緑樹3種類、落葉樹2種類をご覧いただきました。
それぞれにずいぶんと持ち味が違いますよね。
まず、木の特徴を知ることが大事です。木は人間以上に個性にあふれています。
庭木それぞれの性質や特色を知って、四季折々の表情や数年後の姿をイメージしながら樹種を選んで植える。そうすると、木は家族の一員になります。
庭木は、持て余すと厄介者ですが、愛着がわけば大事な家族になります。
木を持て余す原因は、植える前にその木を理解していないことにあります。
どうでしょう、あなたの庭に、新たに木を植えたくなったのではないでしょうか。
もの言わぬ木ですが、毎日愛でていると、おどろくほど雄弁に語りかけてくるものです。
庭にお気に入りの木を植えて、その木と会話しながら過ごす、いいもんですよ。
先ほど病院に行った妻から連絡が入りました。ノアさん(愛犬)ご懐妊!
エコーで3頭は確認できたそうです。もしかしたら4頭かも?
うれしいやら心配やらで、妻共々、意味もなく、とりあえず慌てふためいています。
「いやあ、どうする、エヘヘへ・・・。こまたねえ〜、アハハハ・・・」と、何とも変な会話です。
願っていたことなのに、いざそうなると、デへへへ・・・。
えーっと、体温計と、体重計と、食事もカロリー高めにして、お産をする部屋も必要だし、ダハハハ・・・。
ノアさんの子どもですよ、ガハハハ・・・。
今夜は中華街でお祝いです。
台付きとは、数年かけて育った1本の太い幹を、ヒコバエ(木の根元から生える複数の細い枝)を残して切り飛ばして、ヒコバエを一人前に育てた株立ちの木のことで、つまりこの姿になるまでの長い工程を経て出来上がった樹形ということです。
アオダモの台付き
十数年前から、いわゆる雑木がもてはやされるようになって、今では雑木らしさを感じさせる株立ちの木が、庭木生産の主流になっています。
ただし需要が急激に伸びたためでしょうか、台付きの株立ちは希で、多くは細い苗木を数本寄せて育てたものです。
夏の水不足で、株立ち5本のうち1本だけが枯れるというようなことがよく起こりますが、それはたいがい台付きではなく寄せて仕立てたもの。1本の台木から伸びていれば、そういうことは起こりづらいのです。
山奥の、人里離れた森に行くと、けっこう株立ちの木が多いことに気付きます。それらは苗の時期に何らかの理由で主幹が傷んで、結果、株立ちになったと考えられます。雪の重みで折れたとか、動物に食われたとか、そういうアクシデント、事情を経て、それでもたくましく伸びたのが森に生えている株立ちの木なのです。
里山では、かつて炭焼きの原材料や薪として切られた切り株が、数十年を経て、見事な株立ちの樹形に成長しているのを見ることができます。これは人の営みによって生まれたということで、森の株立ちとはまた違う感慨があります。
いずれにしても、株立ちの木には逆境を経たたくましさ、美しさがあって、その魅力を庭に取り込むこということが、「雑木の庭」に感じる味わいのエッセンスなのかもしれません。ただ幹数が多いということじゃなくて、その形の理由から感じる何か、形が伝えるメッセージ。
話をジューンベリーに戻しましょう。
今はまだ細くて頼りなさげな枝振りも、10年もするとこうなります。
我が家のジューンベリーは新芽が膨らみました。もうすぐ花が咲いて、花の数だけ実が付いて、その実を摘んで果実酒にする。春のお楽しみです。
実の収穫が終わると、次は柔らかい緑の葉を楽しめます。
いやあ、こうして写真を眺めているだけで、夏の庭にいるような高揚感があります。暑い夏にさわやかさをくれる葉っぱ、ほんとにいいもんですよ。
そして秋、紅葉した葉を眺めながら、過ぎた夏を思う。
そして秋、紅葉した葉を眺めながら、過ぎた夏を思う。
晩秋に葉が落ちてから春の芽吹きまでは、細い枝だけになります。冬の間は(寒肥を与えて根を伸ばしながら)ひたすら春を待つのみ。
他のシーズンがあまりにすばらしいので、枝だけになった木を眺めていてもそれが蘇ってきて、春への期待感が膨らみます。
我が家に植わっていることもあって、ぼくにとってはただの木じゃなくて、庭にいる相棒のような存在の木です。
もう1本は、通称フラミンゴ、斑入りの西洋カエデです。
他のシーズンがあまりにすばらしいので、枝だけになった木を眺めていてもそれが蘇ってきて、春への期待感が膨らみます。
我が家に植わっていることもあって、ぼくにとってはただの木じゃなくて、庭にいる相棒のような存在の木です。
もう1本は、通称フラミンゴ、斑入りの西洋カエデです。
フラミンゴカエデ
ご覧の通りで、まだ苗木です。この木は成長が早いので、まあスタートとしてはこれでもいいかなと。
樹形はスッキリとした一本立ちです。
小枝からさらに枝が出て、けっこうなボリューム感になり、3年でこんな感じに育ちます。
樹形はスッキリとした一本立ちです。
小枝からさらに枝が出て、けっこうなボリューム感になり、3年でこんな感じに育ちます。
成長が盛んなので、徒長する枝(単独に優勢になって伸びたがる枝)が出てきます。それをこまめに見つけて途中で切る。そこから数本の枝分かれをして、ご覧のようなふっくらとした樹形になります。
徒長枝を放ったらかすとどうなるかというと、こうなります。
徒長枝を放ったらかすとどうなるかというと、こうなります。
まあこれはこれで、勢いがあって好きですけど。
ジューンベリーと同じく、優しく柔らかい葉っぱで、開いた直後の葉がピンクになるのが特徴であり、この木の魅力です。
10年を見据えると、立派な大木になる木なので、周囲に余裕のある位置に植えることをお勧めします。
いいもんですよ、薄緑にピンクがにじんだ大木。ピンクは幸福の色、見る人の気持ちを温かく柔らかく調整してくれる、そんな木が庭にあるなんて、ね、いいですよね。
季節に呼応しながら表情を変え続ける落葉樹は、一年を通して考えると、人に、常緑樹よりもはるかに生きてることをアピールしてきます。
冬は枝だけになる分、春から秋まで、落葉樹は存分に楽しませてくれます。
いいもんですよ、薄緑にピンクがにじんだ大木。ピンクは幸福の色、見る人の気持ちを温かく柔らかく調整してくれる、そんな木が庭にあるなんて、ね、いいですよね。
季節に呼応しながら表情を変え続ける落葉樹は、一年を通して考えると、人に、常緑樹よりもはるかに生きてることをアピールしてきます。
冬は枝だけになる分、春から秋まで、落葉樹は存分に楽しませてくれます。
曽我井さんちに植えた木、コニファー2種類、常緑樹3種類、落葉樹2種類をご覧いただきました。
それぞれにずいぶんと持ち味が違いますよね。
まず、木の特徴を知ることが大事です。木は人間以上に個性にあふれています。
庭木それぞれの性質や特色を知って、四季折々の表情や数年後の姿をイメージしながら樹種を選んで植える。そうすると、木は家族の一員になります。
庭木は、持て余すと厄介者ですが、愛着がわけば大事な家族になります。
木を持て余す原因は、植える前にその木を理解していないことにあります。
どうでしょう、あなたの庭に、新たに木を植えたくなったのではないでしょうか。
もの言わぬ木ですが、毎日愛でていると、おどろくほど雄弁に語りかけてくるものです。
庭にお気に入りの木を植えて、その木と会話しながら過ごす、いいもんですよ。
先ほど病院に行った妻から連絡が入りました。ノアさん(愛犬)ご懐妊!
エコーで3頭は確認できたそうです。もしかしたら4頭かも?
うれしいやら心配やらで、妻共々、意味もなく、とりあえず慌てふためいています。
「いやあ、どうする、エヘヘへ・・・。こまたねえ〜、アハハハ・・・」と、何とも変な会話です。
願っていたことなのに、いざそうなると、デへへへ・・・。
えーっと、体温計と、体重計と、食事もカロリー高めにして、お産をする部屋も必要だし、ダハハハ・・・。
ノアさんの子どもですよ、ガハハハ・・・。
今夜は中華街でお祝いです。