新築して数年、ほとんど手つかずのままだった庭のガーデンリフォームです。というか、数年遅れの新築の庭です。



ビフォー5

ビフォー6

ビフォー10



実はこの庭は店の近所にあって、ぼくはずっと気になっていました。
おそらく目隠しのために立てたであろう柱がその役目を果たしていなかったからです。

目隠しが不完全だとどうなるかというと、レースのカーテンを閉めたままの生活になります。
いつもカーテンが閉まっていたら、庭は暮らしから除外されてしまいますし、それ以前にリビングが閉鎖的になってしまいます。
でも不思議なことに、そういう状況に人はすぐになれてしまって、そのことに何の不満も疑問も持たなくなっちゃうんですよねえ。

もしかして、カーテンを開けずに暮らすことに、なれっこになっていませんか?

石崎さんはエライ!そういうことになれっこにならなかった。
カーテンを開けない暮らしにちゃんと不満を感じ、疑問を持ち続けました。しかもぼくのところに来てくださいました(笑)。本当にエライ!

我が意を得たり。ぼくはそのマイナス域での不満と疑問を解消しつつ、さらにプラス域へとイマジネーションが広がる庭を、思う存分プランしました。
これです。



石崎様プランA



アップで。
石崎様プランA-1



テラス部分をさらにアップで、時計回りで90°動かして。
石崎様プランA-3
石崎様プランA-2



庭を何とかしようとする時に、多くの場合目隠しが先決です。

まずはレースのカーテンを開けっ放しで暮らすためには、どこからどこまで、どの高さで、どんな強さで目隠しをする必要があるのかをしっかりと考えることです。そしてそれは絶対に妥協せずに実行すること。
「カーテンを開けておける」という前提が崩れたら、どんなに素敵な庭にしたところで、そこは閉ざされたカーテンの向こうにある見えない世界になってしまいますからね。

前提が崩れたら、どんなに頑張ってもすべてが崩れてしまう。

ぼくはこのことをいつも考えます。そしてスタッフにも繰り返し話していることです。
前提・・・基本。

亡くなられた中村勘三郎さんが言っていました。

型が大事なんだよ。型があるから型破りな演技ができる。しっかり型ができていないのに好き勝手をやったら型無しになってしまう。

これは逆説的に捉えれば、基本さえしっかりしていれば自由自在にアレンジできるということです。

では、外構や庭の基本って・・・。
まあいいや、それはぼくに声をかけてくださればすむことですから。

それよりもですね、庭じゃなくて、暮らし全般にこのこと当てはめてみていただきたい。
家事、育児、仕事、家族のこと、お付き合い、趣味・・・その基本をハッキリと認識して、そこを外さないこと。
家事の基本って・・・育児の基本って・・・仕事の基本って・・・親子の基本って・・・夫婦の基本って・・・人付き合いの基本って・・・趣味の基本って・・・。

前提、基本、本質、型、そこをしっかりと掴んでおきましょうね。
 
 


 


今日はテミヤンライブ、そして明日は元町ダンパ。
田舎から母も出てくるし、思う存分楽しみます。



temiyan