庭の全体像をご覧いただきます。

まずはフロントヤード、玄関先から。



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続いて駐車スペースの脇です。



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5年もしたらこれらの木が盛大に育って、建物を引き立ててくれることでしょう。

木を植えるときには数年後、数十年後の姿をイメージします。

では、庭に入って行きます。



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目隠しパネルと生け垣の隙間から入って行くと円形のレンガ通路が現れます。

図形は見る人にインパクトを与え、場を活気づけます。 



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ここは植物を育て、眺め、自然を感じながら暮らすためのエリア。

自然を感じられる庭があれば、自然によって気持が整い、気持が整うと暮らしが整い、暮らしが整うと人生が整っていきます。
自然を感じられる庭は人生を整えます。
 


 
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振り返ります。


 
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朝に夕に、四季折々に、このエリアはご家族にメッセージを送り続けてくれることが確信できる仕上がりとなりました。

庭の声を聞きながら暮らすことは、大自然と交信しながら暮らすということ。

それがどれほど大事なことかを、ぼくは庭を通して知り合ったたくさんの人たちの人生から感じています。

ここでちょっと脱線して、一つの言葉をご紹介しようと思います。

本当に大事なものを犠牲にしてまで
やらなければならないことなんてない。


武田双雲


人は夢を追います。それが有意義な人生であるとされています。
でも時々、自分の夢のために家族を犠牲にしてしまう人を目撃するんですよね。あるいは逆に、家族のために夢をあきらめてしまう人も。
もともととても愛情深く家族思いの人なのに、その人の中で夢のウエイトが家族を上回って家庭崩壊とか、夢を捨てないと家族を養っていけないとか、これってよくある話です。

でもぼくには、それとはちょっと違ったロジックが思いが浮かんでいでいます。

「夢の実現」と「家族の幸せ」を天秤にかける必要などない。
そのふたつをひとつのことと捉えればそれで問題はなくなる。
どちらか片方だけを追うと、両方を実現することは難しいんじゃないかなあ。


夢か家族かではなく、「家族のための夢実現」というふうに夢を設定しておけば、どちらか片方が重荷になったり邪魔になったりはしないですよね。

人一倍家族思いだったはずの人が、夢を追うことによって家族を苦しめてしまうというケースがあります。きっと何かのタイミングで「家族思い」という設定からズレてしまったんでしょうね。
もしもその人の人生に「いい庭」があったら・・・そんな事態に陥ることなく家族と一緒に夢を実現させる人生になっただろうにと、ぼくはこれまで何度かそう思う場面がありました。

「いい庭」とは家族の幸せのためにある場所出あり、家族や友人と夢を語り育む場所。

いやほんと、もしも彼に(彼女に)「いい庭」があったら、あんな辛いことにはならなかったに違いないと思うことが、あるんですよねえ。

庭の声を聞きながら暮らしていればズレは生じない。
人生観のズレは不自然は心の状態から発生してします。
庭に調整されて自然な心持ちで暮らすことで、夢は自然なカタチで実現してゆきます。


「自然な◯◯」ってすごく大事。自然とはネイチャーでありナチュラルです。
その微妙にして絶妙なバランス状態から足を踏み外さないための調整装置として庭を捉えてみてください。

とはいっても、抱いている夢が家族とは無関係という場合もあります。家族を持つ前から追いかけ続けている夢とか、そういう種類の夢を持ってがんばっている人も大勢います。
それはそれでいいとして、でももしあなたの夢が家族共々幸せになるためのものであるなら、夢実現の準備として、日々自然を感じ自然からメッセージを受け取れる庭を用意してください。それが先です。
願っていたはずの幸せが、心の設定のズレによって壊れてしまうなんてのは、ねえ、悲しすぎますから。

庭はあなたの夢実現をサポートし、ナビゲートしてくれます。

ひとりの例外もなく、人間は幸せになりたいわけです。
それは神様が人間に与えた最高の贈りものであり、同時に最高の試練でもあります。
そんなことを思わずにただ本能のままに命の時間を使うなら、庭などという場所はまったく必要ありまえんよね。他の動物には庭という概念すらない。
つまり、こうなります。

庭は、人間が人間らしく幸せを追求することで価値が生まれる場所。

でしょ。

夢を追うことで何かを失うことって、現実的には回避できないことなのかもしれません。かく言うぼく自身もそういうことを積み重ねてきましたから。
でも、できることならそうならずに夢を実現させていただきたい。
実際どの分野においても、幸せな家庭と夢を同時に実現させている人の方が多いのですから。

そうなるために「庭」が役立つことをぼくは知っています。もしかしたらこのことに気づいている人間はまだ希なのかもしれませんけど、でも自信を持って、これは確かなことです。

庭ですよ庭、いい庭があれば大丈夫。
夢追い人にはいい庭が必要です。


話が脱線したまま今日はおしまいにします。続きはまた。