春はあけぼの。やうやう白くなりゆく山ぎは、すこしあかりて、紫だちたる雲のほそくたなびきたる。
この頃は夜明けが早くなったので、庭に出た途端に気分上々。
2週間後にはユキヤナギが、その翌週にはモクレンが、その後数日でソメイヨシノが咲き出します。
そのスピードに置いて行かれないように、アクセル踏み気味で。
「枕草子(メモ書きの備忘録)」
この頃は夜明けが早くなったので、庭に出た途端に気分上々。
2週間後にはユキヤナギが、その翌週にはモクレンが、その後数日でソメイヨシノが咲き出します。
そのスピードに置いて行かれないように、アクセル踏み気味で。
「枕草子(メモ書きの備忘録)」
春は夜明けの頃がすばらしい。山際がだんだんと白くなってきて、ほんのりと明るくなって、紫がかった雲が細くたなびいている様子はいいものですね。
夏は夜がすばらしい。月が出ていればなおさらのこと、月の無い闇夜でもたくさんの蛍が飛び交っていたり、また一つ二つの蛍がほのかに光って飛んでいくのもいいし、雨もまた。
秋は夕暮れが素晴らしい。夕陽が差してきて今にも山の境に沈もうとする頃、寝所へと向かう鳥が三つ四つ、二つ三つなど飛び急ぐのも味わいがあります。
冬は早朝がいい。雪が降った時は言うまでもありません。霜がとても白いのも、またそうでなくても、寒い時に火など急いで起こして、炭を持って廊下を通っていくのも。
今から千年前、高級官僚のお嬢様だった清 少納言は、とても優雅に、「庭のある暮らし」を楽しんでいました。