ある日きみは気づくんだろうな ぼくが去ってしまったことに
明日は雨降りみたいだから お日様を追っかけに行くんだよ
そのうちぼくのことが必要だったんだって気づくと思うけどさ
でもきっと明日は雨になるから そろそろお日様を追って出かけるよ
よし 出発だ
親愛なる人よ ぼくはもう行く
大事な友だちをなくすことになるけど
いつかきみもわかってくれると思うし
16歳のポール・マッカートニー君は、風邪をひいてリヴァプールの自宅で寝込んでいた。いくらか体調が良くなった昼過ぎに、ぼーっと、レースのカーテン越しに見える景色を眺めながら書いたのがこれ『 I'll
Follow The Sun 』だそうな。
ポールとジョンが出会ったのはこの1年前で、家庭環境に恵まれずいくらかやさぐれて、革ジャンにリーゼント姿でロックンロールをやっていたジョン・レノン。当時の彼のアイドルはエルヴィス・プレスリーですから、ギターを掻き鳴らしながら腰を振っていたのでしょう。しかしギターの腕前は(当人曰く)ひどいもので、コードを3つしか知らず、おまけにチューニングは母親が教えてくれたデタラメなものだったそうですから、ブームだったとはいえライブでの人気はゼロ。ところがあるステージの演奏中にかぶりつきで目を輝かせて聴いているヤツがいる。長身でスマートなおぼっちゃまタイプの男の子。よろこんだジョンが演奏終了後に声をかけたらいきなり意気投合します。それがポール・マッカートニーでした。ポールの父親がはャズミュージシャンで、そこそこ裕福で平和な家庭で育った彼は、クラシックとジャズの教育を受け、ギターとピアノが弾けてトランペットまで吹けたそうです。
最初、ポールの父は「ジョンは不良だから付き合ってはいけない」と警告しました。ところが世の常で、若者にとっての親の苦言はワクワクする反発力となり、そこから二人は、親に隠れて落ち合ってはギターで作曲をするという日々を始めることになります。なんかいいですよね、トム・ソーヤーとハックル・ベリーフィン。ある日ジョンが「権利とかは関係なくさあ、これから生まれる曲のクレジットは『レノン=マッカートニー』にしよう」と提案します。ポールは「なんて素敵なことなんだ」と同意する。数年後、その友情が世界に革命をもたらすことになり、革命も友情も、今でも色褪せることなく続いているのです。
そんなわけで、この曲『 I'll Follow The Sun 』のクレジットもレノン=マッカートニーになっています。他愛もない歌詞ながらメロディーは印象的で、いかにもポールらしい仕上がりです。実質ポールがつくったのでしょうけど、その背景に「ヘイポール、具合はどうだい?」と尋ねてきたジョンの声が聞こえるようで、ふたりの男の子が共有している幸福な時間がある気がして、そんな想像が、いかにもポールらしいj.s.バッハのチェンバロを思わせるギターのイントロに重なります。もしもジョンが生きていたら、という地球上で何億回も繰り返されてきた問いに、「おいおい、ジョンはまだ生きているぜ、ポールの中に」と言いたくなる。これもポールという人のやさしさというか魅力で、コンサートでは欠かすことなく、ジョンのこと、ジョージのこと、そしてリンダのことを語り歌っているのです。
実は最近、ビートルズに関してちょっとした事件がありました。こないだのオリンピックの開会式でも演奏され、教科書にも載っているジョンの代表曲イマジンも『レノン=マッカートニー』だったのに、ディズニーから配信される最新映画『ザ・ビートルズ GET BACK』では『レノン=ヨーコ』に変更されたとのこと。おいおいヨーコさん、あなたには若かりし日の男の友情など関係ないということなんですかねえ。いやはや。もちろんヨーコの影響なくして生まれなかった曲ですし、ジョンによる作曲でポールは関わっていないようだし、ジョンは「ぼくにもやっとポールのイエスタデイみたいな曲ができたよ」と言っていたそうですから、まあ、仕方のない成り行きですかね。いやあそれにしても・・・まあいっか、そんなこともありますよね。
さあ昨夜の雨も上がったし、ぼくはお日様を追って、もう出かけることにするよ。
明日は雨降りみたいだから お日様を追っかけに行くんだよ
そのうちぼくのことが必要だったんだって気づくと思うけどさ
でもきっと明日は雨になるから そろそろお日様を追って出かけるよ
よし 出発だ
親愛なる人よ ぼくはもう行く
大事な友だちをなくすことになるけど
いつかきみもわかってくれると思うし
Follow The Sun 』だそうな。
ポールとジョンが出会ったのはこの1年前で、家庭環境に恵まれずいくらかやさぐれて、革ジャンにリーゼント姿でロックンロールをやっていたジョン・レノン。当時の彼のアイドルはエルヴィス・プレスリーですから、ギターを掻き鳴らしながら腰を振っていたのでしょう。しかしギターの腕前は(当人曰く)ひどいもので、コードを3つしか知らず、おまけにチューニングは母親が教えてくれたデタラメなものだったそうですから、ブームだったとはいえライブでの人気はゼロ。ところがあるステージの演奏中にかぶりつきで目を輝かせて聴いているヤツがいる。長身でスマートなおぼっちゃまタイプの男の子。よろこんだジョンが演奏終了後に声をかけたらいきなり意気投合します。それがポール・マッカートニーでした。ポールの父親がはャズミュージシャンで、そこそこ裕福で平和な家庭で育った彼は、クラシックとジャズの教育を受け、ギターとピアノが弾けてトランペットまで吹けたそうです。
最初、ポールの父は「ジョンは不良だから付き合ってはいけない」と警告しました。ところが世の常で、若者にとっての親の苦言はワクワクする反発力となり、そこから二人は、親に隠れて落ち合ってはギターで作曲をするという日々を始めることになります。なんかいいですよね、トム・ソーヤーとハックル・ベリーフィン。ある日ジョンが「権利とかは関係なくさあ、これから生まれる曲のクレジットは『レノン=マッカートニー』にしよう」と提案します。ポールは「なんて素敵なことなんだ」と同意する。数年後、その友情が世界に革命をもたらすことになり、革命も友情も、今でも色褪せることなく続いているのです。
そんなわけで、この曲『 I'll Follow The Sun 』のクレジットもレノン=マッカートニーになっています。他愛もない歌詞ながらメロディーは印象的で、いかにもポールらしい仕上がりです。実質ポールがつくったのでしょうけど、その背景に「ヘイポール、具合はどうだい?」と尋ねてきたジョンの声が聞こえるようで、ふたりの男の子が共有している幸福な時間がある気がして、そんな想像が、いかにもポールらしいj.s.バッハのチェンバロを思わせるギターのイントロに重なります。もしもジョンが生きていたら、という地球上で何億回も繰り返されてきた問いに、「おいおい、ジョンはまだ生きているぜ、ポールの中に」と言いたくなる。これもポールという人のやさしさというか魅力で、コンサートでは欠かすことなく、ジョンのこと、ジョージのこと、そしてリンダのことを語り歌っているのです。
実は最近、ビートルズに関してちょっとした事件がありました。こないだのオリンピックの開会式でも演奏され、教科書にも載っているジョンの代表曲イマジンも『レノン=マッカートニー』だったのに、ディズニーから配信される最新映画『ザ・ビートルズ GET BACK』では『レノン=ヨーコ』に変更されたとのこと。おいおいヨーコさん、あなたには若かりし日の男の友情など関係ないということなんですかねえ。いやはや。もちろんヨーコの影響なくして生まれなかった曲ですし、ジョンによる作曲でポールは関わっていないようだし、ジョンは「ぼくにもやっとポールのイエスタデイみたいな曲ができたよ」と言っていたそうですから、まあ、仕方のない成り行きですかね。いやあそれにしても・・・まあいっか、そんなこともありますよね。
さあ昨夜の雨も上がったし、ぼくはお日様を追って、もう出かけることにするよ。










































































































































































































