さてと、ちょっと落ち着いて、メインの作業である設計・施工をスローダウンしましょうか。メリークリスマス&ハッピーニューイヤー。猛烈に突っ走ってきたこのスピードのままでは、年の瀬に味わうべき情緒を振り切ってしまいそうで。
大掃除、年賀状、忘年会、おせち作り、いつの頃からかやらなくなりました。行く年を振り返りつつ希望に満ちた新春を寿ぐ、そんな心のお作法も薄らいだ気がする2023年の師走です。クローゼットの整理整頓くらいは(年末であることとは無関係に)やってしまおうと思っておりますが。
これでいいのかなあ・・・誰に迷惑をかけるわけでもないし、まあいっか。いや、待てよ、これじゃいかんのではないかしら。お爺さんとして、孫たちに年末年始のワクワクを演出する役を、きっちりと果たさねばなるまいて。うん、そうだ、それがあったんだ。
では手始めに、サンタクロースからですな。今年もイブには呼んでくれると思うから、プレゼントと、あとは輪ゴムを使った手品のひとつやふたつは完璧にしておくことといたしましょう。
もういくつ寝るとお正月。お正月には凧あげて、コマを回して遊びましょう。早く来い来いお正月。今年も通例、たくさんの方が亡くなり、思いの外、その死を悼む声のボリュームが小さい気がして仕方なし。コロナを経験したからか、みんなそれだけ死に対して、とても穏やかに受け入れることを学んだのかもしれません。学び?あるいは弱体、衰退かも。戦争報道とか狂気の事件とか、まともに食らっていたら自分を保てなくなりますからね。それでいいのかよくないことなのか、年が改まれば人々の精神はさらに健全へと向かうことでしょう。そうあってほしいし、きっとそうなる。健全な精神礼賛こそが、様々な窮地からの復興を図る人たちが目指すべき到達点、約束の地なのですから。
その兆しはあるのです。ぼくにしか見えない光であったとしても、それは確かに、暗闇の奥に、微かに開いた扉から漏れる薄ぼんやりとした明かりが存在する。その扉の向こうには羊男が座っていて・・・『風の歌を聴け』『1973年のピンボール』『羊をめぐる冒険』『ダンス・ダンス・ダンス』の4部作で空き時間を塗りつぶすこと半年余り、とても思考のバランスが良好だったことが、2023年にあった良き事でした。二十歳の頃に一度読み、再び買い揃えてじっくりと。繰り返し繰り返し、現在3回目の途中なり。なんで今更、と思いつつ、やってみたらやめられない止まらない。若い頃に読んどいて本当に良かった。このようにして、若さいっぱいだった頃の自分をなぞってみれば、なあんだ、俺ってほとんど変わっていないんだ、と実感して、そうだ、これでいいのだバカボンボン。変わっていないということは、これが俺なんだという証なり。良くも悪くもこのまま突っ走るしかないのであると、そのように決着するから、迷いが消えて調子が上がるのかもしれません。自己確認、アイデンティの統一、レゾンデートル。
2024年は踊ります。ダンス・ダンス・ダンス。羊男が言ったように、とびっきり上手く踊るんだ。
オドルンダヨ。オンガクノツヅクカギリ。
結局のところ、せっかくまだ生きているんだから、踊りまくるぜ、ってことで、新年の抱負といたします。皆様、良いお年を。シャル・ウィ・ダンス?
「踊るんだよ」
「音楽の鳴っている間はとにかく踊り続けるんだ。おいらの言っていることはわかるかい?踊るんだ。踊り続けるんだ何故踊るかなんて考えちゃいけない。意味なんてことは考えちゃいけない。意味なんてもともとないんだ。そんなこと考えだしたら足が停まる。一度足が停まったら、もうおいらには何ともしてあげられなくなってしまう。あんたの繋がりはもう何もなくなってしまう。永遠になくなってしまうんだよ。そうするとあんたはこっちの世界の中でしか生きていけなくなってしまう。どんどんこっちの世界に引き込まれてしまうんだ。だから足を停めちゃいけない。どれだけ馬鹿馬鹿しく思えても、そんなこと気にしちゃいけない。きちんとステップを踏んで踊り続けるんだよ。そして固まってしまったものを少しずつでもいいからほぐしていくんだよ。まだ手遅れになっていないものもあるはずだ。使えるものは全部使うんだよ。ベストを尽くすんだよ。怖がることは何もない。あんたはたしかに疲れている。疲れて、脅えている。誰にでもそういう時がある。何もかもが間違っているように感じられるんだ。だから足が停まってしまう」
「でも踊るしかないんだよ」
「それもとびっきり上手く踊るんだ。みんなが感心するくらいに。そうすればおいらもあんたのことを、手伝ってあげられるかもしれない。だから踊るんだよ。音楽の続く限り」
オドルンダヨ。オンガクノツヅクカギリ。
師が走り回る年末進行っ真っ只中。
そう言えば年末進行って言葉、使わなくなりましたよね。
世の中、穏やか方向にシフトしているようで、何よりです。
静かに、家族仲良く、豊かな気持ちを大切に。
まだの方は、あと数日の間に草花の植え替えを。
パンジー・ビオラ、プリムラ、ラナンキュラス、
ガーデンシクラメン、エリカ・・・
花の数と幸せは比例する。
そう言えば年末進行って言葉、使わなくなりましたよね。
世の中、穏やか方向にシフトしているようで、何よりです。
静かに、家族仲良く、豊かな気持ちを大切に。
まだの方は、あと数日の間に草花の植え替えを。
パンジー・ビオラ、プリムラ、ラナンキュラス、
ガーデンシクラメン、エリカ・・・
花の数と幸せは比例する。
大掃除、年賀状、忘年会、おせち作り、いつの頃からかやらなくなりました。行く年を振り返りつつ希望に満ちた新春を寿ぐ、そんな心のお作法も薄らいだ気がする2023年の師走です。クローゼットの整理整頓くらいは(年末であることとは無関係に)やってしまおうと思っておりますが。
これでいいのかなあ・・・誰に迷惑をかけるわけでもないし、まあいっか。いや、待てよ、これじゃいかんのではないかしら。お爺さんとして、孫たちに年末年始のワクワクを演出する役を、きっちりと果たさねばなるまいて。うん、そうだ、それがあったんだ。
では手始めに、サンタクロースからですな。今年もイブには呼んでくれると思うから、プレゼントと、あとは輪ゴムを使った手品のひとつやふたつは完璧にしておくことといたしましょう。
もういくつ寝るとお正月。お正月には凧あげて、コマを回して遊びましょう。早く来い来いお正月。今年も通例、たくさんの方が亡くなり、思いの外、その死を悼む声のボリュームが小さい気がして仕方なし。コロナを経験したからか、みんなそれだけ死に対して、とても穏やかに受け入れることを学んだのかもしれません。学び?あるいは弱体、衰退かも。戦争報道とか狂気の事件とか、まともに食らっていたら自分を保てなくなりますからね。それでいいのかよくないことなのか、年が改まれば人々の精神はさらに健全へと向かうことでしょう。そうあってほしいし、きっとそうなる。健全な精神礼賛こそが、様々な窮地からの復興を図る人たちが目指すべき到達点、約束の地なのですから。
その兆しはあるのです。ぼくにしか見えない光であったとしても、それは確かに、暗闇の奥に、微かに開いた扉から漏れる薄ぼんやりとした明かりが存在する。その扉の向こうには羊男が座っていて・・・『風の歌を聴け』『1973年のピンボール』『羊をめぐる冒険』『ダンス・ダンス・ダンス』の4部作で空き時間を塗りつぶすこと半年余り、とても思考のバランスが良好だったことが、2023年にあった良き事でした。二十歳の頃に一度読み、再び買い揃えてじっくりと。繰り返し繰り返し、現在3回目の途中なり。なんで今更、と思いつつ、やってみたらやめられない止まらない。若い頃に読んどいて本当に良かった。このようにして、若さいっぱいだった頃の自分をなぞってみれば、なあんだ、俺ってほとんど変わっていないんだ、と実感して、そうだ、これでいいのだバカボンボン。変わっていないということは、これが俺なんだという証なり。良くも悪くもこのまま突っ走るしかないのであると、そのように決着するから、迷いが消えて調子が上がるのかもしれません。自己確認、アイデンティの統一、レゾンデートル。
2024年は踊ります。ダンス・ダンス・ダンス。羊男が言ったように、とびっきり上手く踊るんだ。
オドルンダヨ。オンガクノツヅクカギリ。
結局のところ、せっかくまだ生きているんだから、踊りまくるぜ、ってことで、新年の抱負といたします。皆様、良いお年を。シャル・ウィ・ダンス?
「踊るんだよ」
「音楽の鳴っている間はとにかく踊り続けるんだ。おいらの言っていることはわかるかい?踊るんだ。踊り続けるんだ何故踊るかなんて考えちゃいけない。意味なんてことは考えちゃいけない。意味なんてもともとないんだ。そんなこと考えだしたら足が停まる。一度足が停まったら、もうおいらには何ともしてあげられなくなってしまう。あんたの繋がりはもう何もなくなってしまう。永遠になくなってしまうんだよ。そうするとあんたはこっちの世界の中でしか生きていけなくなってしまう。どんどんこっちの世界に引き込まれてしまうんだ。だから足を停めちゃいけない。どれだけ馬鹿馬鹿しく思えても、そんなこと気にしちゃいけない。きちんとステップを踏んで踊り続けるんだよ。そして固まってしまったものを少しずつでもいいからほぐしていくんだよ。まだ手遅れになっていないものもあるはずだ。使えるものは全部使うんだよ。ベストを尽くすんだよ。怖がることは何もない。あんたはたしかに疲れている。疲れて、脅えている。誰にでもそういう時がある。何もかもが間違っているように感じられるんだ。だから足が停まってしまう」
「でも踊るしかないんだよ」
「それもとびっきり上手く踊るんだ。みんなが感心するくらいに。そうすればおいらもあんたのことを、手伝ってあげられるかもしれない。だから踊るんだよ。音楽の続く限り」
オドルンダヨ。オンガクノツヅクカギリ。