昨晩は孫たちから雛祭りのご招待を受けて、ジャジャーン!ジイジカメラマンの登場。みるみる大きくなるふたりのお嬢と、にぎやかで楽しい時を過ごしました。



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 自分が子供の頃に、冠婚葬祭で集まる親戚から「あっという間に大きくなるねえ。こっちも歳をとるわけだ」と、決まりごとみたくそう言われたことを思い出し、ああ、このことなんだなあと。これが育ち盛りってことなのでしょう、春先に突然にょきにょき伸びて花を咲かすチューリップみたいに、ふたりとも急速に大人方向へと進化してゆきます。



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 驚いたことに、美空は春から小学生だそうです。何となくは把握していたものの実際にその日が近いことを知って、嬉しさと、心配と、もう小学生なのかあという寂しいような気持ちと、いやはや幸せとは単純な味ではなく、複雑な気持ちを混ぜ込みシェイクした、フレッシュなミックススムージーの味わいなんですねえ。



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 バレエの発表会が近いとのことで、ふたりとも張り切ってレッスンに通っているようで、昨夜はそのヘアスタイルのままでのパーティーでした。美空は歯が抜け始め、しかし本人的には見た目など気にならない様子で屈託なく大笑いしています。いいんだなあこの無邪気さが。



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 孫たちに、いつでも15分で会いに行けるようにと購入した電チャリ(電車とバスを乗り継ぐと40分以上かかるのです)に跨り、ひな祭りの歌を口ずさみながら帰宅する途中、ひたすら無邪気に、清らかな心で、楽しさを追っかけているふたりの様子を回想しつつペダルを漕ぐ。まだ少し冷たい夜の空気が心地よし。灯りをつけましょぼんぼりに〜・・・



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 無邪気で、清らかで、楽しさを追い求めて、かあ。ふと「あの感じ、モーツアルトみたいだなあ」と思った途端、曲はきらきら星変奏曲にチャンジしました。キーラーキラーヒーカールー・・・・Twinkle, twinkle, little star・・・・



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 ベートーベンは論理と信念に従い、レンガを積み上げ教会を築くように作曲をした。モーツアルトは無邪気に、天使が吹く口笛の如く溢れてくる旋律を、夢中で譜面に記していったそうな。
 すべての子どもは無邪気な天才である。ただしその天才性の種を開花させるには、庭に降り注ぐ光に匹敵する、周囲からの、安心感を伴うふんだんな愛情が必要なのだ。娘夫婦は実に賢明に親業を果たしている。不出来な親であった自分には敬服すること以外すべはなし。いいぞいいぞ、がんばれがんばれ、おふたりさんその調子で頼むよ。



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 成長につれて、やがてその眩い天才性は消えるであろう。しかし咲いた花の記憶と、咲かせ方のコツは体感として彼女たちの中に、永遠の宝物として残るに違いないのだ。



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 ひな祭り、バレエの発表会、入学式、妹ピッちゃんの誕生日。この春は、ジイジカメラマンは大忙しなのです。幸せなことです。Twinkle, twinkle, little star・・・・