ホームセンターのパートさんたちが、休憩所で「お米買えた?」と盛り上がっていました。どうやら世の中は米騒動らしいですね。ニュースでそんなことを言っていましたが、まさか実際にそうなっているとは。どこのスーパーでも棚から米袋は消えていて、売れ残りのカリフォルニア米を買ったら美味しくなくて食えなかったとか、うちはソーメンとラーメンで食い繋いでいるとか、なかなかに深刻な状態に陥っているようです。しかし予想としては、すぐに新米が出回って、何事もなかったように世の中は進んでゆくのでしょう。



実家が用意してくれた宿は、かつてふるさと創生事業の1億円で建てられた温泉施設でした。
驚いたのは、石組みや、写真や絵画や、至る所にアートがあったこと。
どれもなかなかのクオリティです。
これって浮世離れした山奥で暮らす人々の、健全な豊かさだよなあと感じました。
ほぼ農民と公務員で構成されている魚沼で、ごく普通にアートが暮らしの中にある。
なんかね、暮らし方として、ここの人々の日常はとても真っ当な気がして。
こんなカタチで、こんなことで故郷に励まされ感謝するとは、思ってもいませんでした。

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 台風が、今度こそは列島直撃、九州方面で人的被害が出始めているとのこと。予報図では自転車程度の速度で、じわりじわり横浜に向かってきます。まあ、予報はどうであれ長時間陸地の上にいるのだから、こちらに到着する頃には風は弱まり、雨もそこそこで終わることでしょう。そして台風一過の秋晴れで、何事もなかったかのように穏やかな暮らしが続いてゆくと思われます。



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 次の騒ぎを煽り立てたくて仕方ないマスコミに、人々はうんざりしているのかもしれません。それはそうです。コロナも、ジャニーズも、特殊詐欺やら迷惑メールやらその他諸々、メディアに煽動された日々の気味悪さ、不快感が日本中に沈澱して、もう誰も慌ててそっちを向くことがなくなっているのを感じます。その流れで、能登の復興は遅々としている気がするのですが、これも民意というもの。元プロレスラーの知事が無能だからとか、昔みたいにそんなことを言う人もおらず、総裁選は茶番としか思えないし、とうとう「愛は地球を救うのか?」と、サライの空に「?」マークがついてしまいました。ぼくがズレているのか???置き去られているような、淋しいような、悲しいような。



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 きっと、時代は過渡期なんですよね。急速に変化を続ける世の中が、早く脱皮を完了し、美しき完全変態を遂げることを信じつつ、さてさて、ぼくはコロナ以前と何も変わらず思いを込めて、設計設計また設計。世の中についてゆけず、戸惑うばかりのポンコツ昭和頭。されど考えあぐねた末にですが、変化の時代で変化しない、というポジショニングも必要だと、思っているのですが。



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 久々の故郷での時間で、自分の根っこが越後にあると実感し、けっこう真剣に、生えた場所に張ったその根っこを大事にしなければと、そんなことをつらつらと。根っこが切れたら流れを漂う根無草になってしまいますからね。
 あなたの根っこは何処にありや。
 さ、横浜で、仕事仕事。