『芝生は庭のエチュード』
新しいお庭をイメージするとき、かつてお客様から必ず言われた決まり文句がありました。
「芝生は手入れが大変だから……」
その言葉に、あえて抵抗し続けた20年間がありました。
その後は一転してガンジーのように無抵抗を貫き、芝生を一切使わないお庭を思い描く数年間もありました。
そしてここ数年は、少々の違和感を胸に抱きつつも、人工芝を使った「芝生風のお庭」をご提案することも増えています。



かつて昭和の時代、芝生を整えることは、暮らしそのものを整えるための素敵なガーデニングでした。
それはお父さんたちの役目であり、冷やしたビールを楽しみにしながら取りかかる、レジャーのような快楽の時間でもあったのです。
ちなみに、その後わが家は引っ越しをしました。
妻が犬たち(現在は6匹います)のために、お庭のほとんどを人工芝に変えたのです。
残りのわずかなスペースにウッドデッキを仕立てて、ぼくはそこを「庭の書斎」にしています。
まあ、これはこれで良いのかもしれません。人工芝のおかげで、お庭はとても有効に機能していますし、満足もしています。
・・・めぐるめぐるよ時代は巡る。
今日は倒れた旅人たちも、生まれ変わって歩き出すよ。
そんな歌が頭をよぎる今日この頃。ぼくの心には、ある小さな気持ちがゆっくりと浮かび上がってきています。


新しいお庭をイメージするとき、かつてお客様から必ず言われた決まり文句がありました。
「芝生は手入れが大変だから……」
その言葉に、あえて抵抗し続けた20年間がありました。
その後は一転してガンジーのように無抵抗を貫き、芝生を一切使わないお庭を思い描く数年間もありました。
そしてここ数年は、少々の違和感を胸に抱きつつも、人工芝を使った「芝生風のお庭」をご提案することも増えています。

まわるまわるよ時代は回る。
最近では、人気の「リアルターフ」をはじめ、本物そっくりで高品質な人工芝がたくさん出回るようになりました。
しかし、人工芝が増えたもっと大きな理由は、ライフスタイルの変化にあると感じています。
「地面を覆う植物をお手入れしながら暮らす」
そんな生き方そのものが、今では「古臭い」「よく分からない」「ただの苦労」として、過去の遺物になりつつあるのかもしれません。
日々、芝生を意識しながら暮らすこと。
そこにある豊かな「意味」や「意義」は、一体どこへ行ってしまったのでしょうか・・・。
などと、頭のなかでくどくどと考えながらも、お客様からの「人工芝にしたい」というご要望は増え続ける一方です。
そこで私は、思い切って「宗旨替え」をすることにしました。
これからは「人工芝が持つ意味と意義」を、まるで念仏のように心で唱えながら、設計に取り入れていこうと決めたのです。
人工芝にも、素晴らしいメリットはたくさんあります。
たとえば、ワンちゃんが元気に走り回る「ドッグラン」には最適です。
また「雑草を抑えたい」という場合でも、「防草シートと砂利」で埋めてしまうより、人工芝のほうが遥かにナチュラルで美しいお庭の風景をつくることができます。
最近では、人気の「リアルターフ」をはじめ、本物そっくりで高品質な人工芝がたくさん出回るようになりました。
しかし、人工芝が増えたもっと大きな理由は、ライフスタイルの変化にあると感じています。
「地面を覆う植物をお手入れしながら暮らす」
そんな生き方そのものが、今では「古臭い」「よく分からない」「ただの苦労」として、過去の遺物になりつつあるのかもしれません。
日々、芝生を意識しながら暮らすこと。
そこにある豊かな「意味」や「意義」は、一体どこへ行ってしまったのでしょうか・・・。
などと、頭のなかでくどくどと考えながらも、お客様からの「人工芝にしたい」というご要望は増え続ける一方です。
そこで私は、思い切って「宗旨替え」をすることにしました。
これからは「人工芝が持つ意味と意義」を、まるで念仏のように心で唱えながら、設計に取り入れていこうと決めたのです。
人工芝にも、素晴らしいメリットはたくさんあります。
たとえば、ワンちゃんが元気に走り回る「ドッグラン」には最適です。
また「雑草を抑えたい」という場合でも、「防草シートと砂利」で埋めてしまうより、人工芝のほうが遥かにナチュラルで美しいお庭の風景をつくることができます。

会社などでよく使われる「適材適所(てきざいてきしょ)」という言葉。その言葉を自分に言い聞かせて、内心、ケリをつけたつもりでした。
・・・ですが。
やっぱり、生きている本物の芝生こそが「芝生」なのです。
ロング・ロング・ア・ゴー。
今から30年ほど前のある出来事がきっかけで、ぼくは自宅に芝生を敷きました。
そこでせっせと手入れを繰り返した日々の思い出は、今でも「分厚い幸福感」とセットになって蘇ってきます。それは、ぼくの人生にとって、かけがえのない記憶の財産です。
・・・ですが。
やっぱり、生きている本物の芝生こそが「芝生」なのです。
ロング・ロング・ア・ゴー。
今から30年ほど前のある出来事がきっかけで、ぼくは自宅に芝生を敷きました。
そこでせっせと手入れを繰り返した日々の思い出は、今でも「分厚い幸福感」とセットになって蘇ってきます。それは、ぼくの人生にとって、かけがえのない記憶の財産です。

木戸を開けて、お庭を見た瞬間。
「なんと美しく手入れされた芝生だろう!」と、ぼくは言葉を失いました。
世界的な共通認識として、「芝生の手入れは男の仕事」ということを知っていたので、お庭の奥で手招きしているご主人に思わずこう話しかけました。
「見事ですねえ! まるでディズニーランドの芝生みたいです」
するとご主人は、少し照れたような、でもどこか誇らしげな表情を浮かべて、こう返してくださったのです。
「いやあ、大したことはないですよ。この芝生の状態が、わたしの状態だと思っているので。そこそこ手入れはしています」
ぼくにとって、決して忘れることのできない会話と、美しいシーンでした。
それから数日後、傷んで雑草まじりだった自宅の芝生をすべて剥ぎ取り、丹念に下地を作って、一から張り直したのです。
「なんと美しく手入れされた芝生だろう!」と、ぼくは言葉を失いました。
世界的な共通認識として、「芝生の手入れは男の仕事」ということを知っていたので、お庭の奥で手招きしているご主人に思わずこう話しかけました。
「見事ですねえ! まるでディズニーランドの芝生みたいです」
するとご主人は、少し照れたような、でもどこか誇らしげな表情を浮かべて、こう返してくださったのです。
「いやあ、大したことはないですよ。この芝生の状態が、わたしの状態だと思っているので。そこそこ手入れはしています」
ぼくにとって、決して忘れることのできない会話と、美しいシーンでした。
それから数日後、傷んで雑草まじりだった自宅の芝生をすべて剥ぎ取り、丹念に下地を作って、一から張り直したのです。
それはお父さんたちの役目であり、冷やしたビールを楽しみにしながら取りかかる、レジャーのような快楽の時間でもあったのです。
ちなみに、その後わが家は引っ越しをしました。
妻が犬たち(現在は6匹います)のために、お庭のほとんどを人工芝に変えたのです。
残りのわずかなスペースにウッドデッキを仕立てて、ぼくはそこを「庭の書斎」にしています。
まあ、これはこれで良いのかもしれません。人工芝のおかげで、お庭はとても有効に機能していますし、満足もしています。
・・・めぐるめぐるよ時代は巡る。
今日は倒れた旅人たちも、生まれ変わって歩き出すよ。
そんな歌が頭をよぎる今日この頃。ぼくの心には、ある小さな気持ちがゆっくりと浮かび上がってきています。

「もう一度、人工芝をはがして、本物の芝生を始めてみようかねえ」
時代遅れと言われるかもしれません。
それでも、裸足で歩いたときに足の裏からやさしさが全身に広がる、あの感覚をもう一度味わいたいのです。
農家の方々がそうであるように、植物と共に生きる、実直で丁寧な暮らしを取り戻したい。そんなことを考えています。
時代遅れと言われるかもしれません。
それでも、裸足で歩いたときに足の裏からやさしさが全身に広がる、あの感覚をもう一度味わいたいのです。
農家の方々がそうであるように、植物と共に生きる、実直で丁寧な暮らしを取り戻したい。そんなことを考えています。

あの日の感動を、もう一度引っ張り出します。
「芝生の状態が、僕の状態なんです」
何度思い出しても、なんて素敵なお言葉でしょうか。
芝生のあるお庭を楽しむという、少し古風で贅沢な暮らし。
もしよかったら、あなたも一緒にイメージしてみませんか?
下地づくりから丹念に。あなたが一生楽しめる芝生のお庭を、ぼくは心を込めてお届けします。
「芝生の状態が、僕の状態なんです」
何度思い出しても、なんて素敵なお言葉でしょうか。
芝生のあるお庭を楽しむという、少し古風で贅沢な暮らし。
もしよかったら、あなたも一緒にイメージしてみませんか?
下地づくりから丹念に。あなたが一生楽しめる芝生のお庭を、ぼくは心を込めてお届けします。
大阪万博の翌年、ザ・フォーク・クルセダーズによる
この曲のヒットで、日本人の庭観が出来上がりました。
加藤和彦が歌った、確かナショナル住宅のCMソングだったような。
あれから幾星霜。
あなたは今「家をつくるなら」と閃いたとしたら、
どんな庭を思い浮かべるでしょう。
防草シート?砂利?人工芝?
・・・めぐるめるぐよ時代は巡る。
この曲のヒットで、日本人の庭観が出来上がりました。
加藤和彦が歌った、確かナショナル住宅のCMソングだったような。
あれから幾星霜。
あなたは今「家をつくるなら」と閃いたとしたら、
どんな庭を思い浮かべるでしょう。
防草シート?砂利?人工芝?
・・・めぐるめるぐよ時代は巡る。













































































































































































































