ロングロングアゴー、1999年に ♪ 孫という名の宝物 ♪ という歌がありましたけど、いやほんとにお孫ちゃんたちは宝物です。そのヒット曲を歌っていたのが大泉逸郎で、山形のさくらんぼ農家の親父さんにして演歌歌手。調べたら当時57歳です。ザ・ベストテンだったかトップテンだったかで見た記憶では、完全に、立派な田舎のお爺ちゃんが孫を愛おしんで歌う姿でした。



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 で、ぼくは今65歳。はたして立派なお爺ちゃんに見えるんだろうか・・・見えてほしんだけど・・・立派じゃなくてもいいから、孫たちには面白いお爺ちゃんがいたんだよと記憶しておいて欲しいなあ。



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なんでこんなに 可愛いのかよ
孫という名の 宝物



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じいちゃんあんたに そっくりだよと
人に言われりゃ 嬉しくなって
下がる目尻が 下がる目尻が えびす顔



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もみじみたいな 小さな手でも
いつかつかむよ 幸せを



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仕事いちずで 果たせなかった
親の役割 代わりの孫に
今は返して 今は返しているところ



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つよく育てよ 大空泳ぐ
五月節句の 鯉のよに



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親の背よりも 大きくなって
一人立ちする 二十歳が来たら
祝い言葉を 祝い言葉を かけてやろ




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 純朴な幸福感に満ちた歌詞ですね。でも当時は何だかこそばゆいような、「お爺ちゃんよかったね・・・早く次の曲に行かないかなあ」などと思っていたのです。 何せ1999年といえば『GOLDFINGER'99』がヒットしていましたから。他にはモーニング娘の『LOVEマシーン』とか。テレビ以外ではエルヴィス・コステロが歌ったノッティング・ヒルの恋人の主題曲『 She 』を繰り返し聞いていた記憶があります。







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 『孫』と『She』は、設定が違えども、今聴くと、まあ言ってしまえば似たような曲ですよね。最愛の人への溢れ出る思いを歌い上げている。



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 大泉逸郎の57歳を通過した65歳のぼくは、どちらもグッと胸に来ます。歌は世に連れと申しますが、年齢に連れて響き方の音量が変化するもののようです。まさか自分に『孫』を再聴する日が来ようとは。



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 美空さん、8歳の誕生日おめでとう。君はきっとまだ幸せの意味を知らないんだろうなあ。でもそれでいいんだよ。君は生まれてから今まで幸せの中だけにいたから、空気みたいなもので、その存在を認識できるはずがないのだから。



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 ずっとそのままでいていい。ジイジくんの子ども時代は「苦労を積み重ねて人は大人になってゆく」と教わったし、だから「苦労は買ってでもしろ」と言われたものだった。しか〜し、あれは嘘だったね。来るかもしれない苦労など屁とも思わないほど、人生を楽しむ人になることをイメージするのが正解なのだよ。2年前だったかなあ、大きくなったら何になるの?という問いに、君は即座に「冒険をする人」と答えた。見事な回答である。人生をワックワクで冒険しまくってくれよ。



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 宝物たちに感謝。それと毎年このようにお爺さん役をやらせてくれる娘夫婦に、心から心から、感謝しています。



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 ミソ、またいち年、一緒にたくさんの冒険に出かけよう。



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 いやあ楽しい夜でした。
 家族全員健やかに、と願いつつ、ええっと、次は誰の誕生日だったかな。