袖触れ合うも他生の縁にて、縁は異なもの味なもの。山で採れたるワサビでさえも、縁ありゃ刺身のツマとなる。



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 出勤前にカメラ担いで歩いていたら、警戒心が強いはずのモンシロが後をついてきました。一定の速度で進むぼくを追い越したかと思うと草に止まって待ち、通り過ぎるとまた追いついてきて顔の周辺をチラチラ飛んでは先へゆく繰り返しで、漁師の船に並走するイルカのよう。常用しているレノアハピネスの香りが気に入ったのかもしれません。



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 冬めいてきた散歩道にランタナが咲いていたので立ち止まったら、ぼくが促すままに花へ行き蜜を吸い始め、おお、これぞ種の壁を越える神通力なり。



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 せっかくの出会いなので撮影させていただき、撮り終えて歩き出しても今度はもうついてこない。



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 じゃ、また。
「また」が来るのかどうかはわかりませんが、また会いたいなあと思いそう告げました。



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 そうそう、そろそろ木枯らしが吹くるから上手にしのいでね、と付け加えて仕事場へ。



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 合縁奇縁も一期一会。
 自慢ですけど、ぼくって出会いの才能はある方なんですよね。主に昆虫や草花ですけど。

 親父がよく言っていたなあ「お前は不思議だな。それだけ好き勝手やって、いよいよもうダメだろうと思うと、必ず先生みたいな人がやってきて掬い上げてくれる」と。確かにそうなんですけどね、これは不思議なことではなくて、自然界の慣習なのです。頑張っても頑張ってもその救いの手が訪れない時は、自分の思考が正常さを失い不自然に陥っている証拠。そのズレに気づくか気づかないかで運命は違ってくるのだと思っています。
 いち早く不自然に気づいて自然な世界へと復帰するために、散歩と庭が欠かせないわけでして、そんな気持ちが強いがゆえに、庭を思い描き続けているわけでして・・・まあいっか。今日はこの辺で。

 庭ですよ庭。日々自然を浴びる庭があれば、不自然の渦に飲み込まれることなく、奇跡的な出会いが途切れずに、人生は上々に推移してゆく、と、ぼくはそう感じているのです。