ティータイム

2026年9月1日

「え、もう終わり?」
夏バテもしないままに、Tシャツを長袖に衣替えしました。

今年も8月中は蚊取り線香を使うことが少ないままで過ぎました。
蚊という生き物は、灼熱だと飛べず、低温だと動きが鈍くなる、なんともか弱い虫なのです。

「秋晴れには、勢いを取り戻しなよ」とエールを送りつつ、蚊取り線香に点火する朝の庭。
ここからがヤブ蚊の季節の到来です。



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小雨を受けながら、「まだまだ夏ですよ」と主張するように咲くサルスベリ。
昨日はそんな朝だったのに、昼にはすっかり陽射しが戻って快晴になりました。

早めに仕事を切り上げて、今朝歩いた散歩道へと再び向かってみると、サルスベリの表情は一変していました。
やわらかな秋の光を浴びて、てもご機嫌な様子です。



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朝は「行く夏の名残り」を探していた思考は、そこで180度ひっくり返りました。
「暑くも寒くもない。陽射しは柔らかだし・・・なんと素敵な季節なんだろう」

あまりの心地よさに、少々汗をかきたくなって、戯れにちょっと走ってみたりして。

植物も、そして僕ら人間も、心のありようは天気次第。
「悲観」と「楽観」などというものは、けっこういい加減なものですね。

悲観楽観空次第。
なれば、いちいちお天気に気持ちを盗られずに、今日という日を思う存分味わいましょう。

照る日、曇る日、嵐の日。
過ぎてしまえばどれもみんな、愛おしく楽しき記憶です。


雨が降ったら雨が降ったでよろしく候。 良寛

生きてるだけで丸儲け。 明石家さんま

イメージできたらできたも同然。 いわふちひでとし







おっといけねえ。秋風でメランコリックになっている場合ではないのだ。
設計をお待ちの皆様、撮影散歩はほどほどに、懸命に庭を思い描いておりますので、今しばらくのご猶予をお願いいたし候。



 

季節を先回り

恒例となっていた灼熱予報の夏が、なんとなんと、すでに秋を思わせる気温の日が続いています。

秋の入り口は、どうぞ暖かくしてお過ごしください。

腹巻きなどでお腹を暖めると、腸内のお花畑(腸内フローラ)が活気付き、軽く汗をかくくらいの格好で過ごせば血行が良くなって、全身の代謝が上がるそうです。
夜の庭では一枚羽織って、ホットワインなどいかがでしょう。


金沢区の散歩道では、キバナコスモスが満開です。

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晩夏には晩秋の庭風景を思い浮かべて手入れをするのがガーデニングのコツ。
季節と並走して暮らすために、変わり目には先回りのイマジネーションが大事です。






ホットワインは鉛筆の芯の味がするような渋めのカベルネがオススメ。
読みかけのハードボイルドを一気にエンディングまで行きたい場合はお湯割りで、短編を深く味わいたいなら割らずにレンジでチンして。
どちらの場合も、アミューズはチーズとバケットの薄切りで。



庭で感じる予感は・・・

『 庭で感じる予感は・・・ 』

朝、きらきらと輝く朝日のなかでお庭に出て、「なんだか不吉な予感がする」なんてことは、まずないですよね。
たっぷり水やりを終えた芝生や瑞々しいお花を眺めていると、
「今日もいいことが起こるに違いない」自然とそんなふうに思えてくるものです。
夜は夜で、心地いい風を感じながら満天の星空を見上げていれば、
「明日があるさ、明日がある」と、胸には温かい希望が満ちてゆくばかり。
そう、お庭で感じる予感は、いつも的中するのです。
いや本当に、ないでしょう。お庭で過ごしながら、嫌な予感がしたことなんて。
それには理由があります。
もしあなたが、嫌な予感や沈んだ気運に引っ張られそうになっているとき、お庭のほうからそっぽを向いて、あなたから身を隠してしまうからなのです。
お庭とは、あなたが心地よく、良好な波動を放っているときにだけ、価値ある「庭」として目の前に存在してくれる、なんとも不思議な不思議な場所なのです。
もしもここ数日、あるいは数ヶ月、お庭の存在にまったく意識がいかないままで暮らしているとしたら。
「あれれ。もしかしたら今、自分の思考や行動が、少し不自然(無理をしている状態)になっているのかもしれないな」と、そんなふうにご自身を見つめ直してみてください。もしかしたら・・・の話なんですけれど。
反面、こんな捉え方もあります。
「お庭に意識がいかない」「お庭の存在が見えていない」
これは、その人が今、超健全に、ものすごい幸福感に満ちて暮らしている証拠でもあるのです。
楽しいことに夢中で毎日があっという間に過ぎてゆくとき、お庭を整えることなんて「暮らしのお作法(ルーティン)」以上の価値を持ちません。
つまり、今のあなたには「癒やし」も「調整」も必要ないくらい、絶好調の日々を送っているということです。
ですから一概に、お庭に意識がいかないことを、悪く捉える必要はまったくありません。
でも、もし、「毎日が絶好調だなんて、とても思えない・・・」そんなときは、どうかお庭を見つめてみてください。
お庭は、あなたを映し出す鏡です。
そして、「お庭を整えれば、不思議と自分自身も整っていく」という、素敵な現象が起こり始めます。
お庭で感じる、温かい予感に導かれて進む。
悩みのない人などこの世にいないし、気分や体調のアップダウンは誰にだってあるわけですから。
だからこそ、やっぱり、お庭にそっぽを向かれないように、日々を大切に暮らしたいものですね。



行く夏の散歩道。
極楽浄土に咲く花に、手を合わせたくなる心持ち。
思いがけない水害や地震、熊被害など、
自然によって命を奪われる出来事が増えています。
胸が痛みます。
抗いようもないことながら、
家族も自分も無事な今日を、
どうか、丁寧に。

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心暗きときは、即ち遇うところことごとく禍なり。
眼明らかなれば、途にふれてみな宝なり。

弘法大師空海の言葉です。



夏の夜の夢

『 夏の夜の夢 』

ここ数日の夜風が変化したことにお気づきでしょうか。

『夏の夜の夢』はシェークスピアによる戯曲。彼は書斎ではなく、庭でペンを走らせていたのでは、と想像しています。そしてそこにはこのようなゴージャスな風が吹いていたに違いないと。
夏の夜風に吹かれて浮かんだ物語は駆け落ちから始まるドタバタ喜劇で、ハッピーエンドながら、そのすべてが夏の一夜の夢だったというオチ(だったかな?)。夢一夜、恋のから騒ぎ。

あと2週間もすれば、円海山の頂上広場で盛大なマツムシの求愛の宴が始まります。毎年書いていることながら、あのチンチロチンが束になってジャー!と降ってくるあの音空間を、日本中の子どもたちに聞かせてあげたいなあ。
担当者各位は懐中電灯を携えて、お子さんと夜道の散歩をお楽しみください。夕方から9時くらいが聞きどきですよ。

それとですね、お父さん、クワガタ捕りは夏休みが終わった9月が本番なのです。
森でクヌギとコナラ(どんぐりの木)を見つけて罠を仕掛けてください。円海山の森はコクワガタだけですけど、横須賀方面や鎌倉の六国見山に足を伸ばせばノコギリがいます。

行く夏はいつも俊足。スイカ、素麺、蚊取り線香、水遊び、線香花火、虫捕り、枝豆&ビール・・・やり残しのなきように。


森を行くと、
なんの具合か蝉が鳴きやんで、
深い静寂に入ることがあります。

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その深みに意識が吸い込まれて行った先は、
いつも小学生の夏休み。
そろそろ宿題を仕上げなければという
幼心にはやや残酷なプレッシャー。

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何度振り返っても、広大な自由の時空に放り出しておいて、
背中に不自由の時限装置を背負わせるというダブルバインドは、
やはり、子どもにはキツい仕打ちなのです。

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まあ、その試練によって鍛えられ成長してゆくわけですが。
計画的にコツコツやる、
あるいは7月中に仕上げてしまう子には知能が、
明日から、明日から、
必ず明日からはと先送る子どもには情緒が。

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後者だったぼくは、
夏の後半には今でも重苦しい影のような、
油断すると泣きたくなるような、
この時期限定の特別な風情を感じます。

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Midsummer's Melancholy.
優等生には想像もつかないであろう、
深遠で重厚で濃厚なアブストラクト。
これはこれで、今となっては庭を描くのには欠かせない
貴重な心の原資なのです。








腸内フローラ百花繚乱

熱心にガーデニングを楽しんでいる庭は、香りでわかります。
一歩足を踏み入れたとき、心地いい「土の香り」がするのです。

それは、深い森の中で感じる木々や枯れ葉の香りとは少し違います。
人の暮らし、生活風景から立ち昇るような土の香り。

お庭のフレームワーク(骨組み)は、石やレンガなどの無機物を多用してつくります。
ですが、そこを「庭」に仕上げてくれるのは、植物を始めとする有機物です。

有機物とは、主に生き物を構成している物質や、それを使って製造された資材のこと。
では、土は?
土は有機物と無機物が混ざり合ったものです。

土中にある有機物。それは、かつて生きていた生物の残骸です。
そしてそれを糧にして繁殖した、膨大な数の微生物たちとミミズ、虫たち。
これら有機物たちの「命の営み」が放つ匂いが、あの芳しい土の香りの正体なのです。

「庭作りは土づくりから」
これは農家なら、一年中意識していることです。
何を植えても、収穫量は土次第。
ですから園芸のプロは、地上部分よりも地下(土の中)に意識を巡らせ、「どんな土なら根っこが旺盛に伸びてくれるか」を常に考えています。

実は、僕ら人間にとっての「土(庭・畑)」にあたる場所があります。
それが「腸」です。

腸内環境が良好であれば、心も身体も健康でいられることが知られています。
それはいま、「腸内フローラ」と呼ばれていますよね。

フローラは元々、ラテン語で「花」や「豊穣の女神」を意味する言葉です。
つまり腸内フローラとは、お腹の中に多様な細菌が、まるで「百花繚乱の花畑」のように美しく咲き乱れている状態を指します。

腸内のお花畑を、いつも満開の状態にしてくために、ぜひ次の3つを心がけてみてください。

『 腸内ガーデニングのコツ 』

1、野菜とキノコと海藻類を食べる
  (草花である「善玉菌」の栄養たっぷりの肥料になります)

2、いろいろな発酵食品を食べる
  (花「腸内細菌」の種類を増やします)

3、十分な睡眠と適度な運動
  (自律神経を整え、ストレスを溜め込まないための大切な手段です)

腸をきれいに整えれば、幸福ホルモンと言われる「セロトニン」や「オキシトシン」が出やすくなります。
さらに、心身を修復してくれる「メラトニン」が分泌されて熟睡ができ、思考はポジティブに、意欲は満々に、心には愛情と希望が満ちてきます。
おまけに、無理なダイエットをしなくても、体重が適正に調整されていくのです。

腸内の花畑を百花繚乱にして、「絶好腸」で行きましょう!


ちなみに、健康な人の「善玉菌・悪玉菌・日和見菌(ひよりみきん)」の割合は、2:1:7だそうです。
※日和見菌とは、普段はどっちつかずで、体内で動乱が起きた時には優勢な方に味方する調子のいい菌のことです。

この割合って、なんだか僕たちの実社会の縮図として当てはまる気がして・・・。
人間の身体も社会も、同じ自然の一部なんだと思うと、とても面白いですよね。



ポーチュラカは夏バテ知らず。
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夕方には花を閉じて、朝まで熟睡に入ります。

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きっと、これが元気の秘訣なのでしょう。








心は何処に?

質問します。
心は身体のどこにあるでしょか?



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「心」の存在は誰でも知っているのに、それがどこにあって、どのような性質を持つものかをリアルに把握することは、なかなか難しいですよね。

科学的には、「脳を中心とした全身と、外界(外部刺激)との関係性の中で、脳内の神経細胞(ニューロン)を行き来する電気信号によって発生するもの」だと言われています。

大昔は「心は心臓にある」と考えられていました。
最近では、腸内環境ブームを経て「心はホルモンバランスで発生する感情」という解釈が主流になってきました。



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僕は医者でも学者でもありませんが、実はこう思っているのです。
「五感の記憶の蓄積」こそが、心の原料なのだ、と。



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お子さんでも、お孫さんでも、どうかたくさん抱きしめて(じゃれあって)、安心しきれる声や音の中で育ててください。
本人が、「それが普通の世界だ」と受け入れて、つまりは幸せを幸せと認識しないほどの、ただただ幸せな時空で成長させて欲しい。

これは、僕が庭を思い描きながら、いつも頭から離れない切なる願いです。



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それともうひとつ。
五感に響く良質な刺激の最たるものは「自然」です。

どうか、夏には夏の庭遊びを。
秋には秋の秋の庭の音を。
冬になったら、春を待つ気持ちで過ごす庭を。
そして春には、みんな笑顔になる花いっぱいの庭を、思いっきり楽しんでください。

子どもたちの心が、健やかに育つことを心から念じながら。



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心は五感の記憶の蓄積。

これから気候がどうなろうと、社会がどうなろうと、たとえ何かしらの苦難に見舞われても。
「庭って楽しくて、美しくて、幸せな場所なんだ」
ということを知っている大人になってくれたら、子育てはもう、上々(大成功)ですよね。



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五感に響く豊かな刺激は、お庭にすべて揃っています。







昨夜の書斎はゴージャスでした

夕べ、いつものように庭の書斎に腰掛けたら、いつもよりもスペシャルな心地よさを感じました。
雰囲気が分厚いと申しますか、深いと申しましょうか。



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いつも通りに蚊取り線香に着火してから部屋に戻って、ビールとパソコンと、読みかけの本を携え再び庭へ。

そこで気づきました。

マツムシが鳴いている。・・・ああ、なんとゴージャスな声であろうか。



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まだお盆が過ぎたばかりなのに、驚くほど早い初鳴きです。しかも盛大に、四方から、あのチンチロチンチロが響いています。

昨年も一昨年も、時期は10月近くで、その声はか頼りなさげに小さくて、コオロギがそれを圧倒していました。

やはりそうです。今年の夏はちょうどいい、昭和の夏休みな感じなのです。



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感謝だなあ〜。いやほんとに、まさかこんなにノスタルジックな夏になるとは。

今夜は早めに帰って庭に出て、贅沢な読書タイムを楽しみます。



今年のフェニックスも素晴らしいものでした。
とはいうものの、帰郷したわけではなくYouTubeで楽しみました。





作詞の吉元由美さんとのやりとり、
フェニックスに感度して電話をよこした母のこと、
中越地震にまつわる思い出、
幼い日に毎年連れて行ってもらった記憶・・・
毎年、泣けるんですよね。
ありがたい夏の風物詩です。

夢を失うよりも悲しいことは
自分を信じてあげられないこと・・・

いろいろとね・・・泣けるんだなあ。





コスモスは群生する。

思いがけず、とてもいい感じの夏が続いています。

ここまで来れば、数年ぶりに「次の季節に想いを馳せる」という、脳内に気持ちの余裕が生まれていることに気づきました。

これですよこれ。冬には春を、春には夏を、夏には「もう一踏ん張りだ。もうすぐマツムシが鳴いて、涼風にコスモスが揺れる秋がやってくる」というように、季節の先回りをしながら、それを楽しみに今日を過ごすのが、「自然と同調する暮らし」のコツなのです。



コスモスは群生する。

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細い茎を横に広げ隣の茎と絡んで、
互いを支え合って咲いているのです。
その様子は、どこかぼくら人間の暮らしぶりに似ていて、
これも「花に癒される」ことのひとつなのでしょう。

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十数種類いたと言われる人類の中で、
唯一生き残った我々ホモ・サピエンスは
とてもか弱い種族だったそうです。

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身を寄せ合って暮らすこと、つまりは家族と隣人との愛情を育むことが
生存の基本なんだよなあと、
そよぐ花を擬人化しつつ、
今宵の庭で開く本は、『サピエンス全史』にしようかな。
あるいは『超訳・種の起源』か。

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どちらでもいいし、通読する必要もない。
著者の理念は同じで、それを脳内に、フレッシュに上書きしたいだけなのです。

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愛情という、曖昧で特殊な思考形態を見失ったら、
いくら頑張っても、家庭も、企業も、世界も、絶滅は免れない。
原始から続くこの「愛情の掟」を再確認できる、
とう癒し。

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庭ですよ、庭。
愛なき世界の住人には存在すら知られていない、
曖昧で特殊な場所が庭なのです。





ポール・マッカートニーがまだ音楽好きな少年だった頃に作り、
後に恋人の兄がやっていたピーター&ゴードンから楽曲提供を依頼されてプレゼントした曲。
この頃からすでに、ポールの音楽理念は完成形だったことがわかります。
少年は、そのままの気持ちで人生を突っ走り、
今も立ち止まることなく走っている。
見事な人生ですよね。




Graceland

キング・オブ・ロックンロール、エルヴィス・プレスリーは、兵役を終えて帰国し、見事なテレビショーを展開します。そして、例のあの衣装を身につけ、キング・オブ・エンターティナーとなりました。その頃ラスベガスのステージでよく歌っていたのが、 S&G の「明日にかける橋」です

そのことを、アメリカの音楽評論家たちは、「巨万の富と名声を得たキングは、貪欲にもさらなるマネーのために、ロックとは真逆にあるフォークソングのヒット曲にまで手を出してしまった」と酷評します。






そんな声に対して、ポール・サイモンが「世の中が何と言おうと、ぼくが心からのエルヴィスを尊敬していることに何の揺らぎもない」というメッセージを込めて発表したのがこの曲、「Graceland」でした。


ミシシッピー州ティペロの川沿いに、小さな掘っ建て小屋がありました。その家で慎ましやかに暮らす、純朴で親思いの少年が、神様から「音楽文化のページをめくる大天使」に指名されたのです。

少年は青年となり、神から授かったその大役を果たしました。
その後にテネシー州メンフィスに建てた白亜の豪邸(アメリカではホワイトハウスの次に有名は建物と称された)の通称が「Graceland」。現在はエルヴィスの記念館として、世界中から信者が訪れる聖地となっています。

ついでに付け加えると、神様から「庭文化のページをめくるのだ」と指示された男が運営する、掘っ建て小屋のような小さな店の名称でもあります。
その小屋は、30年経っても掘っ建て小屋のまま。男は「俺の才能とエネルギーは、エルヴィスに遠く及ばない微少なものだったのだ」などと、今頃になって気づきました、とさ。

でもね、神様、精一杯頑張ったんですよ。そしてまだまだ、これからも神の啓示に従い精進いたしますので、どうか見守っていてくださいませ。アーメン。






ミシシッピーデルタ(三角州)は
ナショナルギターのように輝いて
ぼくは川に沿って道を下ってゆく
南北戦争の跡を目の当たりにしながら

ぼくはグレースランドへ行くんだ
テネシー州メンフィスのグレースランドへ
貧しい少年も放浪者たちも
皆グレースランドへ向かっている

ぼくの相棒は若干9才
初婚の時に授かった子だ
きっと受け入れてもらえるさ
グレースランドに

ある日彼女が戻ってきて
「もうお別れね」とぼくに告げた
まるでぼくが別れに気づいていなかったかのように
あなたは自分の居場所をなくしたのよというように
彼女の髪のとかし方も知らない男であるかのように

彼女は続ける
「愛を失うことは、心に風が吹くようなもの。
あなたが吹き飛ばされる様を眺めながら、
その風を清々とした気分で感じているわ」

ぼくはグレースランドへ行くんだ
テネシー州メンフィスにあるグレースランドへ
貧しい少年も放浪者たちも
皆グレースランドへ向かっている

こうしてぼくの財産は幽霊と燭台だけになった
でもぼくらをきっと受け入れてくれるよ
グレースランドは

ニューヨークには
自分を「人間トランポリン」と呼ぶ少女がいる

ぼくは転んだり 慌てふためいたり 混乱するたびに気づく
なるほど あの少女の予言通りじゃないか

誰もが皆グレースランドに押し寄せていると
少女は告げていたのだなと

愛を失うと確かに心に風が吹き
ぼくがそれに打ち砕かれる様を皆が眺めながら
風音を聞いている

グレースランドへ
ぼくはグレースランドへ向かっている

なぜグレースランドに惹きつけられるのか
その理由を説明することはできないけど

これから全ての愛と結末を見守り続けることになるのか
あるいはそんな義務は負っていないのか 定かではないが

とりあえず
グレースランドへと向かう理由は持っている

グレースランドへ行こう
グレースランドへ
グレースランドへ



夏は祈りの季節。
1977年8月16日、エルヴィス・アーロン・プレスリーは任務を終えて天に召されました。
享年42歳。もし存命なら、今年90歳。

ぼくは・・・67歳。



昭和っぽい夏休み

昭和っぽい、これぞ夏!という天気のめぐりが続いています。
ここまでのところ、台風は、騒ぐ割には被害が出ないし、たまのひと雨で一気に気温が下がってくれて、庭の草木は歓喜しているし。いやほんとに、今年のアマテラスは慈悲深い。



里山は、実りの秋へ着々と。

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お盆ですから・・・あとひと月もすれば、癒しの夜風にチンチロリンとマツムシの声。
思い起こせば、一昨年はチンチロリンがとても遅くて、昨年は(うちの庭では)ほぼ聞こえなくて、「どうなっちゃうのかなあ・・・」と思ったものです。

ここ数年続いた灼熱の夏も、過ぎてみれば「騒ぎ過ぎ」だった気がしてくるほど、夜の庭に吹く風が心地よく感じられます。朝もちゃんと気温が下がっているし、何だか、感謝なんですよね。
誰に感謝すればいいのかわからないので、それでアマテラスなのです。

「アマテラスよ、ありがとね。例のあの、ある日突然やってくる秋風が吹く朝まで、せいぜいサマー・タイムを楽しませていただきます」



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今夜からやってくるという渦巻きは、またもや雨台風のようです。

ありがたい、ありがたい。感謝感謝で、夏には夏の庭暮らし。
ここ数日、夜風のアテは心太(トコロテン)です。



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夏の夜の庭。
8月は「祈りの季節」でもありますから、江ノ島からの涼風にもの思う時間を過ごしています。

親類縁者がひっきりなしにやってくる。
爺ちゃん、婆ちゃん、親父、お父ちゃん、お母ちゃん、カズくん、大越さん、親方、美奈子ちゃん・・・・

毎年フッとやって来ては、懐かしみもそこそこに、あれこれと励ましてくれるんだけど、なかなかみなさんの声に応えるような暮らしができていなくて。
消え入りたいような恥ずかしさとともに、でもねえ、みなさま、頑張りますよ。

ありがとうございます。




 


あ、ご存命の皆様、残暑お見まし申し上げます。
庭の夜風を楽しみながら、秋風の朝まで頑張りましょうね。
暑さ寒さも台風も、元気なうちのお楽しみ。

さてと、ぼくは情熱の嵐をたぎらせて、設計設計また設計。
宿題の提出が遅れに遅れていて、申し訳ございません。日々奮闘努力中ですので、今しばらくのご容赦を、何卒よろしくお願いいたします。

合掌



 

夏らしい夏

今年の夏は、ここまでのところとても夏らしい夏です。



目が涼しい夏の花たち。

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3年続いた灼熱が、ごく普通のことになるのかと半ばあきらめていたので、毎日の庭の夜風がありがたくてありがたくて。

先週は数日間、40度に迫る日があったものの、太陽が薄雲に隠れた時と夕方近くに吹く涼風がうれしくて、現場作業がリゾートで過ごす休日のように思えました。



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毎年、夏はわざと、現場と設計を半々でこなす仕事パターンにしてます。暑さを浴びて剪定作業などをやりながら大汗かくことで、設計に使う脳みそが活性化するからです。
この、身体と思考が連動しているシステムに気付いてから、「夏を遊ぶように仕事ができる」ようになりました。



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夏らしい夏。
暑さに喘ぎつつも、縁側でいただくソーメンやスイカ(今はガリガリくんかな?)がうれしい夏。朝夕にはちゃんと気温が下がっているし、仕事が済んだらひと風呂浴びて、庭で夕涼み。幸せとはこのことか、というほどの夏感です。



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久しぶりのこの「昭和的な夏の感じ」を楽しみながら、皆様、秋を待ちましょう。

梅雨らしい梅雨からの夏らしい夏。たぶん、ですけど、今年は秋らしい秋を感じられる気がしますので。



夏の夜のBGMは、
サザン?達郎? ケツメイシ?
それもいいけど、ぼくの一押しはこれ。
沸騰したアドレナリンが、ゆっくりと冷えてゆくこの感じ。






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