ロコハマ バーベキュー

昆虫学者の庭

リチウムイオン電池の開発でノーベル賞を受賞された吉野彰さん、好好爺というか、とても感じのいい方ですよね。歴代の受賞者も同じくにこやかで穏やかで、ユーモアを持っていて、そして驚くべき共通雨天として愛妻家で、研究者というのはそういうものなんだなあとつくづくと。ある意味浮世離れした世界でひとつのことに熱中すると人格が整うのか、あるいは地頭のいいインテリジェンスがそうさせるのか、などと思いながら見ていました。
お客様の中にも学者さんはいて、ニューロンを研究する脳科学者、植生研究の植物学者、ちょっと逸れますけどソクラテスを専門としていた哲学の研究者だったご主人を亡くされて、今はお孫さんらに囲まれて暮らす奥様、皆さん例外なくとにかく感じがいいのです。

秋風が木枯らしにかわる頃、昆虫学者の蟻川さんからバーベキューのお誘いがあり、スタッフとともにおじゃまいたしました。



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豪華な食材の数々と手作りの料理に、いきなり感謝感激雨霰。



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蟻川先生は、なんでも蝶の目には世の中がどう見えていて、何を感じ、何を考えて行動しているのかを探るという研究をされているとのこと。前回のバーベキューでもそうだったんですが、お会いしたらそのことをあれこれ教えて欲しくて、例えばいかにして蝶の感受性を知るのか、脳に電極を繋ぐのか、とか、物の本には足の先に味覚を感知する機関があるから、マニュキュアを塗ると産卵木にたどり着けなくなると書いてあったが本当か、とか、さらに突っ込んで、蝶の生きがいや人生観、感動の度合いは人と比較してどうなのか、とか。



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ところが庭に着くなりすでにいい具合に焼き上がっている肉に、昭和の腹減らし学童の如くに食らいついてしまい、近況やら世間話やらスポーツ&芸能界の話題で盛り上がって蝶の話はひと言も出ないまま、食べて、飲んで、ガハハと笑っての至福の時となりました。



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バーベキューって縄文的、本当にいいもんですね。こんなに楽しい時間はそうそう思いつかないのです。



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研究のことは聞きそびれたものの、いつも変わらぬ穏やかでにこやかでユーモアあふれるご夫婦の様子に、ああやっぱり学者さんなんだよなあ。



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昆虫研究というのは生理学に属するんでしょうか、いつか蟻川博士にノーベル賞をと。専門的なことはわかりませんけど、授賞式やその前後のセレモニーでは記者や来場者を笑わせつつほんわかと幸福な気持ちにしてくれること請け合いですから。



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学者、研究者という職業、なかなか魅力的な世界です。



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いやあそれにしても、なぜ学者の奥様は笑顔を絶やさないタイプの人ばかりなのでしょう。マニアックなご主人相手ですから、それなりに苦労はついて回ったと思うのですが。



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ん、もしや、ご主人側がコツを知っているのかも。蝶の気持ちを探る苦労に比べれば、女房の脳内を察知することくらいお茶の子さいさいなのかも。



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そういえば十数年前のお客様で、何の研究者だったか、毎日横浜から筑波学園都市まで片道4時間半をかて通勤されている方がいらっしゃいました。それも何年間も。思わず訊ねたんですね、「片道4時間半、往復で9時間、何をなさっているんですか」と。すると即座に「ずうっとギャグを考えてますよ、どうやったら妻を笑わせられるかと」とのこと。妙に納得したものです。奥様は脇で、呆れ顔で微笑んでおられました。



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実は息子が野田の醤油屋で麹菌の研究をしておりまして、父に似て女性に泣かされるタイプの性格なものですから、せいぜい細菌の心情を探る研究に没頭し、学者らしい幸せな暮らしを獲得して欲しいものだと思っている次第です。
あれあれ話が大幅に脇道に。あらためまして、いやあ〜バーベキューって本当〜にいものですね!



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蟻川さん、ごちそうさまでした。お土産にいただいたジャムも最高の味です。これに懲りずにまた春にでも、今度は蝶の話をじっくりと。


 

カンパネラの咲く庭でBBQ

明るい人の庭は明るく、楽しい人の庭は楽しく、華やかな人の庭は華やかで、優雅な人の庭は優雅で、豊かな人の庭は豊かさが満ちている。
ぼくはこの「庭は人を映し出す」という法則を実感しつつ、これまで何度も感動に包まれてきました。


バーベキューにお招きいただいた大内さんちの庭にカンパネラが咲いていました。



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まさに!という感じ。
大小たくさんの鐘の音が混じり合い共鳴しているような庭です。







エントランスに入った途端、植物の元気さにエナジーチャージ。



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畑のケールとブラックベリーも健康そのもの。



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この庭の植物たちとまったく同じに、大内さんはいつもいきなりハグしてくれる人です。



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畑の野菜で用意してくださったサラダに感激。



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さあ、いよいよバーベキューの始まり始まり!



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「いわふちさんは背が高いからあの葉っぱにとどくでしょ」と促されてちぎった、ホウノキの葉を使って朴葉焼き。



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わいわいと盛り上がりつつ時が過ぎ自動点灯の明かりがパッと点いて、いよいよいい感じにところで、奥様がサラダオイルとアルミホイルとティッシュで作れるというランタンを灯してくれました。



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い〜い感じに酔っ払った女房はなぜか赤ずきんちゃんに変身。



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オオカミの本性が出ないうちにと(笑)お開きになりました。



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いや〜なんともいい気分、お腹も心も満ち足りて、大満足の夜でした。





大内さん、ごちそうさまでした。
素晴らしいご家族の素晴らしい庭に浸れることが、ぼくの何よりの幸せです。
ぜひまたお願いします!
ほんとにほんとに、ありがとうございました。





今日は「レノンの庭」にいます。





 

蟻川さんちのBBQ

中学生の頃、ぼくは薄ぼんやりと自分の未来像をイメージしていました。
画家か彫刻家か写真家になって、音楽家か絵本作家か陶芸家の女性と結婚をし、北向きで天井が高くて暖炉があるアトリエ付きの家で暮らしながら、雲と話しをするような内向的でロマンチストな男の子と、お父さんのことが大好きなフランスの田舎で育った少女のような瞳の女の子を育てるというものでした。



1年前に庭をやらせていただいた
蟻川さんからバーベキューのお誘いをいただき、
スタッフとおじゃましました。
心地よい庭での最高の時間を過ごし、
心身ともにリフレッシュできました。
感謝&感謝&感謝!

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まあそれは夢とか目標というわけではなく、なんとなく、そんなのもいいかなあという程度のものだったので、現在と照らし合わせる必要もないわけですけど、「芸術家同士の結婚生活」には今も少しだけ憧れめいた気持ちがあります。
今さらどうなるわけでもない、と諦めるのもつまらないので、まずはぼくが仕事に芸術性を高めていきつつ女房の芸術性も引き出していこうかなあと、女房には話していませんけど漠然とそんなことを思って暮らしてきました。



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蟻川さんご夫婦は、ご主人が生物学者(蝶の視覚を研究されています)で奥様がヒーリングエステシャンという組み合わせ。
想像すると、とっても楽しそうですよね。
実際にその生活ぶりは美しく幸せに満ちたもので、ぼくも女房も、お二人からいい刺激をいただいています。



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蟻川さん、ありがとうごいました。
とっても楽しく、
この上なく美味しく、
これでまたパワー全開で仕事ができます!
また誘ってくださいね。



同じ時空にいるアーティスト同士という夫婦もいいし、学者さんとヒーラーという全く異次元のような組み合わせもいいし、まあいずれにしても仲の良さが大前提。
それぞれ人生の研鑽を積みつつ、お互いを高め合いながら、二人の理想とする暮らしを築いていきたいですね。





いやあ〜それにしてもいい庭だった(自画自賛・笑)。






 

庭で食事会

和泉さんちの庭で、ケータリングの食事会が開かれました。



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こう言っちゃ何ですけど、庭の威力です。

いい庭にはいい人が集い、いい笑顔が溢れる。

完成してから2年半、この庭はどんどん成長進化しています。それはきっと庭の主である和泉さんの進化なんですよね。
人が集うたびに輝きを増してゆく和泉さんちの庭に、ぼくは人格を感じ、愛おしさや憧れや尊敬や、いろんな思いが溢れてきます。ほんと、素晴らしい庭です。

いやあ〜最高の時間を過ごさせていただきました。和泉さん、みなさん、ありがとうございました。 




ケータリングは「LA PASSION フランス田舎料理」の方々。
シェフの、職人気質溢れる味に感動しました。

お店は鶴岡八幡宮の前にありますので、こだわりと情熱の味をぜひご賞味ください。

鎌倉市雪ノ下  1−8−36 津多屋ビルB1  TEL 0467−24−4242
Open:11:30〜15:00/18:00〜22:00
Close:月曜日

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 LA PASSION 
フランス田舎料理
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ボジョレー解禁♬ 男前な女子会!

うちのお客樣方が集まって、いつもまにやらガーデンパーティーサークルみたいになっています。



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いつも夜のBBQなので、たまにはランチをということになりまして、遠藤さんちのお庭で昼食会です。



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玄関先から庭にかけて花いっぱいで、いきなりウットリ。



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いいもんですよねえ花で出迎えていただけるって。



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時折しもボジョレーの解禁日翌々日ということで、ランチはいつのまにやら真っ昼間のワイン会の様相に。



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料理は持ち寄りです。



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さすが主婦、ワインに合う料理がズラッと並んで、豪華なワインパーティーのはじまりはじまり。



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メンバーはぼく以外全員女子。



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当然そのパワーに圧倒されて、ぼくはひたすら食べまくっていました。



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いつものことながら、女子会パワーにはかないません。



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みなさん昼間とは思えない飲みっぷり。



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最初は「軽くランチでも」ってことだったのに、すっかり・・・



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「スイマセン、ぼく仕事に戻りますんで」と、つきることのない女子の大笑いを背中で聞きながら、男子は退散してきました。

ぼくが抜けてからも話は尽きず、結局4時までやってたそうです。集まったのが11時半だったので4時間半飲んで食べてしゃべって笑ってた。いやはや、すごいパワーです。


この元気な女性たちが、何の話で盛り上がっていたと思います? 
旦那の愚痴?いやいやそんなことは一切出ませんでした。

女子たちは「夢」を語っていたのです。
それぞれが近い将来にやりたいことを持っていて、その実現に向けてアドバイスをし合ったり、コラボの提案したりで、やたらに明るい、希望に満ちた話題が続いていました。
まあそういうタイプのメンバーではあるんですけど、でもあらためて考えると、素晴らしいことですよね。

平日の昼間に、庭でごちそう並べて、ワインを酌み交わし、高らかに笑いながら夢を語る女子。なんとも男前な姿でした。
男子会だと・・・こうはならないだろうなあ。新橋の焼き鳥屋みたいに、酔いにまかせて、上司や女房を愚痴ることになるような、そんな気がしますよねえ。

何だか世の中、いつのまにやら男女逆転したような・・・。



ところで、この庭、すっごく良い感じでしょう。
今は奥様がどんどん花を植えている最中なので、その成長を待って撮影して、ブログでご覧いただく予定になっています。乞うご期待です。

こないだ書いたことを繰り返します。

冬はガーデニングのシーズン!と思ってください。
一年で最も花がたくさん咲いている冬の庭、いいでしょうそういうの。
そのようにイメージすれば、簡単にそうなります。


花いっぱいの冬って、すっごく幸せな気分になりますよ。

ちなみにわが家の庭は冬も花がいっぱいです。だから、すっごく幸せな気分です。
うらやましいですか?
べつにうらやむことじゃないですよ、そんな簡単なこと。






今日はレノンに庭にいます。お出かけついでにでも、遊びにきてくださいね〜。














矢嶋さんちのワイン会

今年の春にガーデンリフォームさせていただいた矢嶋さんちの庭をご覧ください。



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いいでしょう、このワインが似合うムーディーな庭。
というわけで、お仲間が集まって「ワイン会」となりました。



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ワインが似合う庭が・・・居酒屋にヘンシーン!こういうのが楽しいんだなあ〜。



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矢嶋さんが用意してくださったごちそうに加えて、みなさん持ち寄りで、テーブルは豪華料理で埋め尽くされていました。



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おしゃれなワイン会のはずが・・・すっかりいつもの BBQ 宴会となりました。



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おしゃれなワイン会と思っていたのは、日本人的に、ワインをおしゃれな飲み物だと思っているぼくだけでした。
他の方々はイタリア人ばかりなので、もうぐいぐい飲み干しながらアモーレ・カンターレ・マンジャーレ状態。



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和泉さんご提供のスペシャルワイン(結婚した年のワインをコレクションしているうちの、貴重な1本)を味わいながら、この庭が見せている新たな一面に遭遇して、ぼくはウキウキ。
この雰囲気は設計時には想定していませんでしたから、完成した庭が成長し、進化した姿に思えたのです。

庭って、構築物じゃないですよ。生きてます。
季節により、集う人により、こんなにも表情を変えるんですから。


もう一度、以前撮影したものをご覧いただきます。



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そしてイタリア人の宴会風景。



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別世界。

もしかしたら、見慣れたあなたの庭も、予想外の別の顔を持っているかもしれません。



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庭の草花も見事に成長していていたし、カボスは80個も実を付けていたし、庭全体から、ご家族がこの庭を楽しみまくっていることが伝わって来ました。

庭は楽しめば楽しむほど輝きを増し、進化し続けます。

夕方集まって、あっという間に11時を回っていて全員ビックリ。
矢嶋さんご夫妻に感謝しつつ、家路につきました。



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矢嶋さん、素晴らしい時間をありがとうございました。イタリア人会、またやりましょうね〜。





今朝はしっとりとした雨模様。
雨だと設計に没頭しやすくなります。雨音でも聞こえていようものなら、集中力のメーターが振り切れて、ドキドキクラクラすることもあります。
それが楽しみで、ついつい早く家を出て、辺りにまだ人影のない「レノンの庭」に到着。イマジン流しながらササッと開店準備を整えて、で、これを書いています。
 
栗城くんはいま現在、エベレストで頂上への最後のアタック中です。予定通りにいけば夕方登頂。
それも気になりつつ、ぼくは次の庭の設計にアタック。
今日は終日、設計作業とします。

 

いい庭!いい家族!& 酔っぱらいが1名

昨日は菊地さんちの庭で楽しませていただきました。名目は「子犬のお披露目会」。



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お嬢ちゃんたちが犬好きで、でもまだお母さんから飼っていいという許可が出ず、散歩している近所のワンちゃんに、いつも声をかけては仲良しになっているのだそうです。
だから、うちのチビたちに会うことをとても楽しみにしてくれていました。



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時間は午後5時。ちょうど西日が射し込んでいました。
西日が入る庭というのは、それだけでシーンができちゃいます。



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女の子って、かわいいなあ。
・・・そういえば、うちにもいたのでした。19歳、お父さん大嫌い期に入っているので、もう何日も顔を見ていません。・・・寂しいなあ。

っと、気を取り直して、やっぱり、女の子ってか〜わいい〜なあ〜。



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名目としては子どもたちへの「子犬のお披露目会」なんですけど、大人たちの意識はすっかり「ワインを楽しむ会」になっていました。



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用意してくださったごちそう、ありがたし!さっそくいただきながらまずはビールで乾杯。
夏の夕暮れのコロナビールって、すっごくいいですね。クセになりそうです。



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日中の暑さで身体の水分が切れていたので、全員ビールを一気飲みし、次はいよいよワインです。
通なおふたりが、この日のために冷やしておいてくださった白を、これまたあっという間に。うまかったー!



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「じゃあ次は赤で」という頃に照明のセンサーが作動して、庭に灯りが点きました。



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気がつくと、すでにそこは女子会状態。女子ふたり、大盛り上がりです。

ぼくは下のお嬢ちゃんとノア(母犬)の散歩。



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ご主人は、お姉ちゃんと花火。



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やはり、ガールズトークのパワーにはかないません。

おふたりは何をそんなに盛り上がっているのかというと、まあ話題は多岐にまたっています。
犬のこと、子どものこと、旦那のこと、仕事のこと、奥様と高校の同級生だったという宇宙飛行士の山崎直子さんのこと、ついには反原発の演説が始まってしまいました。



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もちろんぼくも反原発なんですけどね、それよりも、緊急事態なんですよ。
妻がワインをあおりながらその手の話を始めると、もうメルトダウンが近い。危険信号です。



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もう完全に酔っぱらってます。「ええ、宴もたけなわではございますが、そろそろお開きにさせていただきたく・・・」、聞いちゃいません。

半ば強引に「じゃあそろそろ」と、すっかり熟睡している子犬たちをクレートに押し込めて帰り支度をしました。
が、蝉も鳴き止み、静かになった庭に、いつまでも止むことなく妻の演説と笑い声が響いていました。



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何とも楽しい時間でした。特に妻にとっては、永久に続いてほしいような夜だったことでしょう。

菊地さんちの庭、いいでしょう! そして、いい家族です!
庭って、こうじゃなきゃ! 


・・・ここまでは最高だったんです。ほんと、最高。・・・ここまでは。

荷物を持って、さあ帰ろうとニッコニコしながら門扉を出たところで、酔っぱらって揺れながら歩いていた妻が、顔面からコンクリートの地面に崩れていきました。恐れていた事が起こってしまいました。

岩渕夏生梨、メルトダウン!

顔の左側に、でーっかい擦り傷をこしらえてしまいました。

けっこう流血して、夏の夜に似つかわしいお化けのような顔だったのに、本人は全く覚えていないそうです。ったく!

今日は静かに、半分ガーゼの顔で、反省の時を過ごしています。

「子犬のお披露目会」は「女子会」になり、「いい庭!いい家族!& 酔っぱらいがひとり」という結末になりました。


菊地さん、本当にありがとうございました。そして、とんだ失態で申しわけありませんでした。
またやりましょうね。こんどは妻にはワイン禁止令を言い渡しますので。ぜひまた、近いうちに。


では、今日のひと言。

酒は飲んでも飲まれるな。


まあ、それはそれとして、いい庭、いい家族、いい時間でした。








 


 

頑張った人会

荒武さんちに続いて、今度は和泉さんちでベーベキュー。



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こうしてお客様の庭で遊びまくれることの有り難さ。



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乾杯後、いきなりトップスポードで食べまくり。



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庭で火を囲むと気持ちの解除スイッチが入ることの不思議。



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誰言うとなく「頑張った人会」。



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毎日頑張っている人ばかり。



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頑張っている人はみんな、はじける笑顔。



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頑張っている人のお話しは、すべて笑い話。



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庭も空も、頑張った人を祝福。



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よく冷えたシャンパンで、再々度乾杯。



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どうよ、この笑顔。



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頑張っている人たちと共鳴して、庭の波動はピーク。



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気付いた。頑張るって、楽しむこと。



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山頭火が浮かびました。

真っすぐな道で、さびしい。 



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北原照久さんの言葉が浮かびました。

遠回りをしたから、たくさんのいい人と出会えた。



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いい庭です。本当にいい庭です。
庭で集う、庭で語らう、庭で笑う、庭で感動する。



みなさーん、これでまた頑張れますね。









 
 

女子会

荒武さんからバーベキューのお誘いをいただきまして、1ミリの遠慮もなく大勢で押しかけました。



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ぼくは少し遅れて到着。すでにみなさん、トップギアでアクセル踏み抜いています。大盛り上がり。



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女性陣の隙間なく続いてゆく会話と笑い声。ご主人もぼくもそのパワーに圧倒されて、給仕係とカメラマンに徹するのみ。もう完全に女子会です。



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息子さんたちも当然女子には入って行けず、黙々とマシュマロ焼きに熱中していました。
男ってのは静かな生物ですよね。というか、女性のパワーって凄いですね。



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何の話でこんなに盛り上がっているのかというと、恋愛、結婚、仕事、子育て、庭や植物のこと、バブル時代のこととか、まあ話題はつきません。ずーっと大笑いしながらどこまでも盛り上がっていきます。



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そして男性陣は、ますます無口に。
でも、ご主人がとっても幸せそうでした。ぼくも、同じく。
女子が笑ってるのって、幸せなんだよなあ。



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それにしても楽しそうです。これが女子なんですよねえ。



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尽きることのない会話の中で、女房から思わぬ言葉が飛び出しました。

女の子は、磨くほどに輝くダイヤモンド。

男の子は、叩かれるたびに強くなる鉄。 なーのーよっ!

かなり酔っぱらってるのに、なかなかの名言でした。すぐに手帳を取り出してメモっておきました。
これは苦労続きの子育ての季節を終えた母親の、実感なんでしょうね。
うん、名言です。全くその通り。



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女の子って、もの心ついたときからすでにおしゃべりですよね。
お母さんと、友だちと、しゃべりまくって笑いまくって、それで磨かれるのかもしれません。
いやあ、みなさんは美しいダイヤモンドですよ。 

すばらしい時間でした。たらふく肉食って、ビール飲んで、女子会のパワーを浴びて、大笑いして、名言も飛び出したし、最高でした。

帰り道の夜風が、一生忘れられないほど気持ちよかったです。

最後に、ついでみたいにひと言。

いい庭です。これが庭なんです。 

2012年、夏、荒武さんちのバーベキュー。絵日記に描いておきたいような夜でした。



荒武さーん、ありがとうございました。すっごく楽しくて、翌日からパワーアップした感じで絶好調です。
ぜひ、またお願いしまーす。








 

 

オーラ

昨日は楽しいことだらけの一日でした。

午前中はお客様のご紹介で「オーラが見える人」にお会いして、興味深いお話しが聞けました。
そして午後はご依頼のあったお客様のお宅にうかがっての「訪問アドバイス」。いい話ができ、お客様がこれまで楽しめていなかった庭へのイマジネーションが広がってワクワクしているのを感じ、とってもいい気分になりました。
その後「レノンに庭」に行って設計作業。ここ数日うまく描けずに唸っていた設計が、知恵の輪が解けるようにすんなりと、一気にでき上がりました(快感!)。

そして夕方は、数年前にお庭をやらせていただいた金子さんちでバーベキュー。

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金子さんちのバーベキューは薪を使います。円海山で出る間伐材を入手するとのこと。
最初はやや煙が出るものの、いったん着火すると火持がよくて、2本の丸太で十分に楽しむことができました。 

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火の感じと香りが炭よりもワイルドで、原始人になったような気分になります。いい感じです。

肉、野菜、魚を焼いて食べ、ビールが心地よくまわり始めた頃に、今回が初登場のダッチオーブンをセット。たっぷりのオリーブオイルでニンニクを炒めて、

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具材を炒めて、トマトピューレを入れて、塩こしょう。

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蓋をして、しばらく煮込みます。

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仕上げにトマトとパスタを入れて、ミネストローネが完成。

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ダッチオーブン(原始的圧力鍋)があると、バーベキューのメニューが倍増します。特にこれからは、今回のようなスープ系が最高です。

夜会の仕上げにと、ご主人が箱入りのお酒を出してきました。

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「決戦前夜」。

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これは息子さん、金子逹仁さん(スポーツライター)の著書「決戦前夜」の出版に合わせて発売されたお酒だそうです。
ご主人は幸せですよねえ、息子が世に出した酒を味わうなんて。ほんとにねえ、うらやましいです。

妻はその勇ましいネーミングに興奮気味。

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ミネストローネは大好評で、ひと鍋ぺろっとたいらげてしまいました。
そしてまだまだ大盛り上がりです。 

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ノアも骨をもらって大満足。ノアは逹仁さんに取り持っていただいてわが家に来ることになったのです。ありがたいご縁でした。

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残り火のぬくもりを楽しみながら、全員いい感じに酔っぱらって、

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 すっかり火が消えるまで、笑いっぱなしのバーベキューでした。

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朝から晩まで、楽しい楽しい一日。
そうそう、午前中にお会いした「オーラが見える人」によると、ぼくはすごくいいオーラを放っているそうです。さもありなん。そりゃそうですよね、これだけ毎日楽しいんだから。
今日もガッツリ楽しみますよ! もういそがしくて、楽しんでる暇しかありません!
調子に乗ってまーす! 

未来的( 本間邸 6)

いやあ、ずいぶん長いことブログをさぼってしまいました。毎日のぞいてくださっている皆様、申し訳ございません。こんなていたらくにもかかわらずクリック数は減らなくて・・・きっと過去のを引っ張り出してお楽しみいただいているのでしょう、ホント申し訳なく思っています。では、心を入れ替えて再開、本間さんちの最終です。美しいですよお。


子供たちはパジャマに着替えて、バーベキューの後片付けもあっという間に完了して。そろそろおいとましようという段になって外を見ると、一瞬降った雨でバーベキューテラスが美しく光っていました。ついさっきまでみんなで大騒ぎしていた場所が、なにか未来的な特別な装置のような、手塚治虫が考えた家族がコミュニケーションを楽しむためのシャルターみたいな・・・。

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その横にはマリンライトで浮かび上がるヤシの木。

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バーベキューを満喫した後で、改めて笑顔の埋め込みライトがすばらしいアイデアであることを感じました。

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本間邸の本編でも書きましたが、この奥様のアイデアをご主人が手作りした笑顔のプレート、3人のお子さんにそっくりなのです。

これが弟くんで、

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これがお兄ちゃんで、

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これがお嬢ちゃん。

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未来的な感じといいましたが、こういう庭、これから先の世の中を考えるとものすごく価値があるといいますか、家族にとって無くてはならない場所なんじゃないかと思うのです。いや別にバーベキューじゃなくてもいいんですけど、家族が過ごすための屋外の場所ってことです。家族が幸せであるために、具体的で積極的な努力が必要とされる時代になりつつあるからです。もう昭和ではありません。伝統や地域のコミュニケーションは消え、経済は不安定さを増し、環境は破滅寸前の状態まで来ています。こうなってしまった今、あなたにとって何が大切ですか?何を守ろうと思いますか?地球ですか?貯金ですか?自分の命ですか?ちがいますよね、家族ですよね。まずはそれぞれの家庭がしっかりと幸せを獲得して、そういう家族が集まった地域に交流や文化が育って、アイデンティティを持った地方自治が生まれて、日本人がポリネシア人以上に笑顔の民族になって、やがて国のEQが向上して、それからじゃなければ傷んだ地球を回復させることなどできない、でしょ。

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あなたの家のリビングの外に、こういう場所、必要です。


夏の一夜、すばらしい時間でした。本間さん石川さん、またバーベキューやりましょうねえ。そうそう、石川さんところ、赤ちゃん生まれたかな?いやあ楽しみ楽しみ。


 
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